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企業間関係の国際化に関する理論的・実証的研究 -取引関係の視点を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 06730065
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 経営学
研究機関徳島大学

研究代表者

出口 竜也  徳島大学, 総合科学部, 助教授 (60237021)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード企業間関係 / 部品企業 / 組立企業 / 新規開拓 / 国際分業 / デザイン・イン / 継続的取引関係 / コア・コンピタンス
研究概要

本研究は、部品企業と組立企業との取引関係が、経営環境のグローバル化にともなって、どのように変化していくのかという点に注目し、理論的・実証的に考察していくことを目的としたものであった。その結果、次のようなファクト・ファインディングを得た。
まず第一に指摘されるのが、部品企業、組立企業ともに確実に海外展開が進展しており、それが両者の取引関係(企業間関係)の国際化をも進展させているという点である。つまり、生産拠点の国際化が取引関係の国際化と多様化を促しており、両者(部品企業と組立企業)は、その中から自らにとって有益な取引上の選択肢を選びとり、それに成功している企業が業績を伸ばしていることが判明した。
第二に、優れた技術力を持つ部品企業は、組立企業からの各種の支援を受けることなく、主体的な海外展開を推進していた。こうした部品企業は、概して海外で積極的に新規開拓を行っており、たとえば日本国内では取引の無かった組立企業や現地の組立企業と新たな取引関係を締結しており、それらのケースの多くが互恵的ん取引関係の確立に寄与し、成功であったと自己評価していることが判明した。
第三に、部品企業と組立企業との取引関係そのものにコア・コンピタンス(中核能力)を見い出すことができた。デザイン・インや継続的取引関係に代表される諸手法が優れた新製品の開発と、生産プロセスの確立に寄与しているように思われた。つまり、こうした企業間関係を構築している企業は優れた業績を残しており、それは組織ぐるみでの知識の形成を促進した結果であり、国際化の進展にあたってそれを積極的に導入していこうという意向が働いているように思われた。
以上が本研究における主要な成果である。なお、本研究では時間的制約から組立企業における購買組織の行動を詳細に分析することができなかった。この点について明らかにしていくことが本研究のさらなる発展に必須であると思われる。今後の課題として、その中で本研究で得られた諸成果を活かしていきたいと思っている。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 出口竜也: "組織間関係のダイナミクス-グローバリゼーションとの関連で-" 徳島大学社会科学研究. 7. 85-108

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 出口竜也: "コア能力と海外投資戦略" 徳島大学社会科学研究. 9. 20

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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