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米国会計制度におけるSECの役割

研究課題

研究課題/領域番号 06730075
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 会計学
研究機関日本大学

研究代表者

佐藤 信彦  日本大学, 経済学部, 助教授 (20225981)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードSEC / U.S.スティール / 損益計算書 / EITF / 環境負債 / 環境コスト
研究概要

現在の米国の会計規制において、SECがきわめて重要な役割を果たしていることは周知のとおりであるが、具体的にどのような役割を果たしているか、そして、設立当初からそうであったのかという点についてはあまり検討されていないため、その点を明らかにするべく本研究は開始された。
昨年度より継続中のU.S.スティール社の損益計算書作成実務の検討の結果、1936年に損益計算書様式の変化があり、また他の大企業のマニュアル・レポートの検討においても、同様の変化が見られることが明らかになった。その前提には、1934年に設立されたSECの存在があり、そこからForm 10-Kが1935年12月に公表され、各企業の損益計算書作成実務に影響を与えたのではないかという問題をさらに見い出したが、これについては現在検討中である。
一方で、現在の米国において、SECが具体的にどのような形で会計規制に影響を与えているのかについて、特に環境負債会計との関連で検討し、1934年証券取引所法により会計基準設定権限を与えられたSECからその権限を移譲されたFASBとそのEITF(緊急問題特別委員会)との関係も検討した。環境負債の会計については、EITFから合意書が公表され、そこでは環境負債と損害補填金(保険金)との相殺や環境負債の割引の問題が議論されている。SECはこの議論にスタッフをオブザーバーとして出席させて意見を反映し、また同じ問題に関連して、スタッフ会計公報第92号を公表している。その検討のなかで、SECは、FASBとそのEITFの議論を尊重しながらも、独自の判断を行使している姿が明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 佐藤信彦: "FASBの負債概念と負債の認識" 会計. 145. 537-549 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤信彦: "今世紀初頭の米国における損益計算思考-U.S.スティール社の年次報告書を中心に-" 経営行動研究年報. 第3号. 74-79 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤信彦: "米国における環境負債の会計基準" 経済集志(日本大学). 65. 未定 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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