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保型表現・保型的L関数の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06740021
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 代数学
研究機関京都大学

研究代表者

池田 保  京都大学, 理学部, 助手 (20211716)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード保型形式 / 保型表現 / 保型的L関数 / アイゼンシュタイン級数 / ヤコビ形式
研究概要

数論においてL-functionと呼ばれる一群の関数の研究は非常に重要なテーマである。GL(2)の保型表現の3つ組から定義されるいわゆるtriple L-functionについてはP.B.Garrettによる積分表示の発見(1985)により、その研究の道が開かれた。筆者は修士論文においてtriple L-functionの解析接続および関数等式を証明し、学位論文において極の位置を決定した。この結果を用いて保型形式の持ち上げの存在を示すにはtriple L-functionのgamma因子を計算する必要があるが、この計算の基本的部分を解決して現在論文を準備中である。
一方、学位論文においては、symplectic群Sp(n)上のEisenstein級数の解析的性質も詳しく論じたのであるが、Eisenstein級数をさらに詳しく研究するには、いわゆるtheta関数との関連を調べることが不可欠である。具体的には、Eisenstein級数の特殊値あるいは留数をtheta関数によって表示するSiegel-Weil型の公式を示すことが重要である。このSiegel-Weil型の公式を帰納的に示すためにEisenstein級数のFourier-Jacobi係数を計算することが必要になるが、この計算をJacobi形式の一般論と合わせて論文にまとめ発表した。この結果を利用してEisenstein級数の留数をtheta関数で表すSiegel-Weil型の公式を特殊な場合ではあるが証明し、現在論文を投稿中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Ikeda: "On the functional equation of the triple L-functions" J.Math.Kyoto Univ.29. 29. 175-219 (1989)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] T.Ikeda: "On the location of poles of the triple L-functions" Comp.Math.83. 187-237 (1992)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] T.Ikeda: "On the theory of Jacobi forms and Fourier-Jacobi coefficients of Eisenstein series" J.Math.Kyoto Univ. 34. 615-636 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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