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偏微分方程式と調和解析,ウェーブレット

研究課題

研究課題/領域番号 06740091
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 解析学
研究機関東北大学

研究代表者

立澤 一哉  東北大学, 理学部, 助手 (80227090)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード擬微分作用素 / 局所三角基底 / モデュレーション空間
研究概要

今年度はウィルソン基底及び局所三角基底を用いて、増大する表象を持つシュレディンガー作用素あるいはその拡張としての大域楕円型擬微分作用素の研究を行なった。その結果、これらの基底による大域楕円型擬微分作用素の近似対角化を与えることができた。局所三角基底を用いたある種の作用素の近似対角化に関してはBradie-Coifman-Grossmannの研究があるが、大域楕円型の擬微分作用素の近似対角化の結果は新しいものである。この近似対角化を用いることにより作用素に関する様々なアプリオリ評価を証明することができ、それらを用いて作用素の本質的自己共役性に関する定理や作用素の自己共役拡張が離散スペクトルのみを持つことなどが証明される。また、従来のものとは異なる、作用素の表象のある値を用いた固有値の漸近評価が得られ、さらに固有値の個数の漸近評価を与えることができる。大域惰円型の擬微分作用素の研究はBerezin-Shubin,Grossmann-Loupias-Stein,Helffer-Robert,Vorosなどにより研究されているが、本研究における手法は彼らのものとは異なるものであり、また彼らの理論では扱えない表象のクラスに対応する作用素についても様々な性質を証明することができる。これらの結果の証明に用いられるアプリオリ評価式は、モデュレーション空間と呼ばれる関数空間のノルムに関するものである。このモデュレーション空間における擬微分作用素の作用の仕方の研究は今まで行なわれていなかったものであり、本研究により明らかにされたものである。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kazuya Tachizawa: "Some estimates for eigenvalues of Schrodinger operators" Proceedings of the Japan Academy Ser.A. 70. 85-87 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuya Tachizawa: "The boundedness of pseudo differential operators on modulation spaces" Mathemafische Nachriohten. 168. 263-277 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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