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ヒルベルト空間上の非有界作用素の超有限次元行列による表現の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06740128
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 解析学
研究機関琉球大学

研究代表者

日熊 隆則  琉球大学, 理学部, 助手 (10218737)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード超準解析 / 超有限次行列環 / II_1型因子環 / III型因子環 / GNS表現 / Powers因子
研究概要

超有限次元行列環によるII_1型因子環の構成はすでに成功している。そこでIII型因子環の構成が問題になるが、Powers因子のIII型構成を見てみると、増大する行列環の作るC^*-環上に適当な状態4を考え、その4によるGNS-表現を考えている。この方法をまねてIII型因子が構成できるであろうと考えられているが、そこにはいくつかの難点があることが判明した。それはまず、超有限次元行列環(今これをMとする)上に適当な状態4を定めるのは実に容易に出来るが、その4により出来る零空間N_4={χ_tMl4(χ+χ)【similar or equal】0}が両側イデアルになるための必要十分条件が、4とトレース状態τが同値になるということであるという結果を得た。これは結局4が両側イデアルになるのは本質的にII_1型を構成する場合に限られることを意味しており、III型の場合はII_1型のように単純にいかないことがわかった。また、状態4がKMS状態であれば、Powers因子の場合と同様な議論が可能であるが、先の結果は実は4がKMS^4状態ではないということも示しているので、GNS表現を考える場合でも、従来にはなかった新しい方法論が必要となる。III型構成は比較的楽観視されていたが、このように、その陰にいくつもの困難のあることが判明した。しかし、難点がわかったことは大きな進歩であり、今後の研究の方向性を定める助けにもなった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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