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組合せ最適化問題に対するアルゴリズム開発と数値実験

研究課題

研究課題/領域番号 06740145
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 数学一般(含確率論・統計数学)
研究機関東京商船大学

研究代表者

久保 幹雄  東京商船大学, 商船学部, 助教授 (60225191)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード組合せ最適化 / メタ解法(メタヒューリステック) / Simulated Anncaling / Tabo Search / ニューラル ネットワーク / 遺伝的アルゴリズム
研究概要

本年度の研究実績は,大きく二つに分けられる.一つは,個々の組合せ最適化問題に対する解法の比較であり,もう一つは,種々の解法を総括して一段高い見地から見た一般的な枠組みを提案することである.
まず標準的な比較対象として用いられているグラフ分割問題を取り上げ,代表的なメタヒューリスティックであるTabu SearchとSimulated Anncaling法を比較対象した.比較を行うためにTabu Searchをもとにした実験的解析ツールであるLife Span Method(寿命法)およびSimulated Annealing法の改良であるRe-annealing法を設計した.その後,系統的な実験的解析によりLife Span MethodのRe-annealing法に対する有効性を示した.それに伴い,アルゴリズムに内在する種々のパラメータの適正値に対する知見を示した.同様の検討をグラフ上の重要な組合せ最適化問題であるグラフ彩色問題および最大クリーク問題に対して行い,Life Span Methodの有効性を示した.また,スケジューリング問題の中でも最も困難であると言われているジョブショップスケジューリング問題に対してもLife Span Methodを適用し,従来法に対する有効性を実験的解析によって示した.
これらの成果を踏まえて,種々のメタヒューリスティックスを一段高い見地から総括した解法(Generic Local Scarch)を構築した.これらの成果は,Life Span Methodとともに「離散構造とアルゴリズムIV」(近代科学社)の中の一章(メタヒューリスティックス)および計測自動制御学会論文誌の特集論文にまとめられている.
また,メタヒューリスティックスの代表的な方法であるニューラルネット法,遺伝的アルゴリズムの研究者とともに,メタヒューリステックの有効性を論じるためのシンポジウムおよびセミナーを開催した.題目および講演者は以下の通りである.日本オペレーションズリサーチ学会シンポジウム「モダンヒューリスティックスの新展開Genetic Algorithm,Simulated Annealing,Tabu Search,Neural Net法は本当に有効か?-」(講演者:茨木(京大),武藤(慶大),玉置(京大),久保),日本オペレーションズリサーチ学会セミナー「モダンヒューリスティックス-Neural Network,Genetic Algorithm,Simulated Annealing,Tabu Searchの基礎から最新動向まで-」(講演者:甘利(東大),田中(茨城大),久保)

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 藤沢克樹,久保幹雄,森戸晋: "Tabu Searchのグラフ分割問題への適用と実験的解析" 電気学会論文誌C. 114. 430-437 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 高山裕志,久保幹雄,森戸晋: "スケジューリング問題に対するTabu Search" オペレーションズ・リサーチ. 40. 47-54 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 久保幹雄: "Generic Local SearchとLife Span Method" 計測自動制御学会論文集. 31. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 久保幹雄: "Tabu Search and Simulated Annealing" 日本オペレーションズリサーチ学会"モダンヒューリスティックスの新展開". 第30回シンポジウム. 19-30 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 久保幹雄: "Local SearchからSimulated Anncaling,Tabu Searchへ" 日本オペレーションリサーチ学会第2回セミナーモダンヒューリスティックス. 1-32 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 藤沢克樹,久保幹雄,森戸晋: "Parameter Optimization of the Tabu Search for the Maximum Cligue Problem" 日本オペレーションリサーチ学会秋季発表会予稿集. 54-55 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 久保幹雄(宝田一雄編): "離散構造とアルゴリズムIV,メタヒューリスティックス" 近代科学社, 60 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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