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次世代e^+e^-型加速器における標準模型の精密検証可能性

研究課題

研究課題/領域番号 06740195
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関東北大学

研究代表者

隅野 行成  東北大学, 理学部, 助手 (80260412)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
研究概要

隅野はe^+e^-→tt^^-のthreshold近傍での断面積に対するnext-to-leading orderのQCD輻射補正を全て計算し、全断面積及び微分断面積を補正を含めて再解析した。final-state-interactionの効果でトップ・クォークの運動量分布が大きく変更を受けることが分かった。一方で、トップ・クォークの前後方非対称性に対する効果は小さいことが分かった。また、全断面積に対するfinal-state-interactionの効果は正確に相殺して、ゼロになることが分かった。更にこの結果を用いて、将来e^+e^-線形加速器で期待される実験環境を想定した、tt^^--threshold領域における物理の定量的な研究を行なった。m_t=150GeVと170GeVのそれぞれの場合に実験方針を提唱した。そこでは、色々な物理的パラメータの精密測定のためには、全断面積と微分断面積の同時測定が重要であることを指摘した。例えばm_t=150GeVの場合には、各1fb^<-1>、11点のエネルギー走査では、Δm_t=0.2GeV、Δα_5=0.005の統計誤差でトップ・クォークの質量と強い相互作用の結合定数が測れることが分かった。また、ヒッグスが軽い場合には湯川相互作用も測定可能であることも示した。最適化されたエネルギーでの100 fb^<-1>相当のトップ・クォークの運動量分布の測定からは、Δα_5=0.0015及び、トップの崩壊幅の精度はΔT_t/T_t=0.04が期待されることを示した。また、tt^^--threshold領域で、トップ・クォークの前後方非対称性の測定からもα_5とT_tの独立な情報を得られることが示せた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 藤井恵介: "Physics at tt^^- Threshold in e^+e^- Collisions" Physical Review. D50. 4341-4362 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 隅野行成: "Review on Physics of e^+e^-→tt^^- Near Threshold" Acta Physica Polonica. B25. 1837-1855 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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