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位相的な構造を持つ多様体上の量子論とその弦理論への応用

研究課題

研究課題/領域番号 06740198
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関茨城大学

研究代表者

藤原 高徳  茨城大学, 理学部, 助教授 (50183596)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードanomaly / string theory / 2D gravity / dilaton / two dimensions / Liouville action / black hole / BRST
研究概要

本研究は位相的な構造を持つ多様体上の量子力学について大貫と北門により得られた最近の成果を踏まえて、彼らのアプローチを場の理論へ拡張し、弦理論の研究に応用することを目的として始めた。大貫-北門が球面と微分同相な多様体に対して行った解析は、球面の性質を本質的に用いたもので、一般の多様体や無限自由度の場の理論への拡張は極めて困難である。他方、球面上の量子力学に現れる隠れたゲージ構造に関しては、2次元球面あるいはそれと微分同相な多様体に対して磁気単極子的ゲージポテンシャルを変形したものが現れることが分かった。興味深いことに変形された磁気単極子のゲージ場はMaxwell方程式を満足するにも拘らず、非球対称な構造を有している。同様のことがより高い次元でも期待できる。この点に関しては今後更に詳しい解析を行う必要がある。
弦理論に関しては従来より進めてきた研究の継続に重点を置いて進めてきた。Wittenによって二次元における弦理論でブラックホール解の重要性が指摘されて以来、dilaton的重力理論が精力的に研究されている。われわれはこの理論が持つ古典的な対称性に着目し、量子効果によってそれが破れないように修正できること、また修正された理論ではHawking輻射が現れないことを示した。
弦理論に関する研究のもう一つのテーマはアノマリーの解析である。Polyakov弦とN=1超弦理論の局所対称性におけるアノマリーを調べ、様々なアノマリーの相互の関係を明確にした。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Fujiwara: "Weyl invariance and spurious black hole in two-dimensional dilaton gravity" Int.J.Mod.Phys.A. 9. 4811-4835 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] T.Fujiwara: "New insight into BRST Anomalies in superstring theory" Nucl.Phys.B. 425. 289-318 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] T.Fujiwara: "Virasoro anomaly,trace anomaly and the Liouville action for 2D gravity" Phys.Lett.B. 336. 157-162 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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