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大強度K中間子ビームによるハイパー核の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06740204
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関東京大学

研究代表者

永江 知文  東京大学, 原子核研究所, 助手 (50198298)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードハイパー核 / K中間子ビーム
研究概要

1 BNL-AGSの大強度K中間子ビームを用いて、Σハイパー核に関する実験を行い、従来から、その幅(寿命)をめぐって問題となっていた、非束縛状態の幅の狭いΣハイパー核の存在を否定できる結果を得た。この実験は、BNL-AGSの大強度中間子ビームを使うことによって初めて高統計のデータが取得可能となったために実現されたものである。この結果により、原子核内におけるΣ→Λ転換幅をめぐって10年以上にわたって問題とされてきたパズルに、実践の面から否定的な終止符を打つことができた。これに加えて、この実験で得られたΣの連続状態のスペクトルのアイソスピン依存性は、Σと原子核の相互作用について新しい知見を与えることが期待されている。この成果は、7月に行われたハイパー核に関する国際会議で既に発表し、現在、雑誌への投稿準備中である。
2 (K^-,K^+)反応を使った二重Λハイパー核の探索については、様々なシミュレーションにより大立体角で低エネルギーπ中間子に対して良い運動量分解能を持つ検出器の設計を行った。この結果、全立体角の6割以上を覆い運動量分解能3MeV/c(FWHM)の検出器が実現可能であることがわかった。この検出器の中心をなすのは、ヘリウムガスを主体とした飛跡検出器であり、その基本性能などの確認を、テストチェンバーを用いて行っている。これらの実績を元に、この実験プロポーザルの形でBNL-AGSに提案し、承認されるに至った。
3 ファイバーシンチレーターを用いたΞ原子核反応のテストデータも予定通り取得し,その画像データを解析している。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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