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^<12>C(n,γ)^<13>C反応による^<13>C励起状態のハロ-構造

研究課題

研究課題/領域番号 06740212
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関東京工業大学

研究代表者

嶋 達志  東京工業大学, 理学部, 助手 (10222035)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード中性子捕獲反応 / 中性子ハロ- / 速中性子
研究概要

中性子エネルギー0.05〜0.2MeVの領域での^<12>C(n,γ)^<13>C反応断面積が、1/v則からの予想値よりも約10倍大きいという現象の解釈として、^<13>C核の2s励起状態が中性子ハロ-構造を持ち、核半径が増大しているため、断面積も大きくなっているという考え方が提案されている。この考えによれば、ハロ-効果は0.5〜5MeVの領域でさらに顕著であるため、その領域での^<12>C(n,γ)^<13>C反応断面積は、ハロ-効果の検証に最適の観測量である。本研究では、断面積測定を目指し、まず^7Li(p,n)^7Be、^<12>C(d,n)^<13>N、^2H(d,n)^3He各反応による中性子源を開発し、それぞれ0.55MeV、1.75MeV、5.3MeVの速中性子パルスビームの発生に成功した。
次に上記の中性子ビームを用いた測定で問題となるバックグラウンドをテスト実験により調べ、特にヘヴィメタル(ニッケル-タングステン合金)が検出器に直接侵入する不要な中性子の遮蔽に有効であることを見い出した。
さらに、0.55MeVの中性子エネルギーで実際に測定を行い、暫定的な断面積として37±10μbという結果を得た。これは世界初の測定結果である。また、上記の断面積は中性子ハロ-効果を考慮した理論的予想値よりもさらに大きく、ハロ-効果による解釈だけでは不完全である可能性を示唆している。現在1.75MeVでの測定の準備を行っており、ハロ-効果による解釈の妥当性およびハロ-効果の強度について重要な知見が得られることが期待される。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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