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超対称性・超重力理論に基づくインフレーション宇宙論の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06740216
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関京都大学

研究代表者

横山 順一  京都大学, 基礎物理学研究所, 助教授 (50212303)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードインフレーション宇宙 / 超対称性 / 超重力 / ドジッター時空 / コスミックストリング / バリオン数ゆらぎ / スカラーニュートリノ
研究概要

本年度の研究成果のうちまず特筆すべきことは、超重力理論のもとではじめてカォティックインフレーションを自然に起こす機構を発見することに成功したことである。ここでは非正準な運動項を持つ場を導入することによって、スカラーポテンシァルの指数関数的発散を回避するとともに、グラビチ-ノに大きな質量を与えることが可能になり、エントロピー過剰生成の問題も解決されるようになったものである。このモデルではもちろん先に我々が提唱したスカラーニュートリノによるカォティックインフレーションの利点はすべて保存されており、これによって初期宇宙の進化を記述するより現実的な素粒子モデルができたといえる。
このほか、超対称性の入ったインフレーション宇宙においてスカラークォークからどのようなバリオン数揺らぎが生成するかを計算し、どのような場合においても宇宙論的に意義のあるスペクトルは得られないことがわかった。
さらに、インフレーション時代のスカラー場の挙動を解析し、質量が零であっても適当な自己相互作用があればドジッター不変な状態に漸近することを示した。
また、コスミックストリングループの運動をゲージ場やスカラー場の運動方程式を直接解くことによって数値的に解析し、南部後藤作用から得られる運動とよく一致することを見出した。これはループからの重力波放出の従来の計算結果を支持するものである。
以上のほか、銀河分布のシミュレーションのカウントインセル法による解析、および電弱相転移における熱的揺らぎの大きさに関する論文を執筆し、現在投稿中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] J.Yokoyama: "Formation of baryon-number fluctuations in supersymmetric inflationary cosmology" Astroparticle Physics. 2. 291-297 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] H.Murayama,H.Suzuki,T.Yanagida,J.Yokoyama: "Chaotic inflation and baryogenesic in supergravity" Physical Review D. 50. R2356-R2360 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] A.A.Starobinsky,J.Yokoyama: "Equilibrium state of a self-interacting scalar field in de Sitter background" Physical Review D. 50. 6357-6368 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] M.Nagasawa,J.Yokoyama: "Numerical Analysis of the dynamics of a cosmic string loop" Physics Letters B. 未(印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 横山順一 他: "大学院 宇宙物理" 講談社(印刷中),

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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