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固体電解質の電子論と超イオン導電性発現機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06740237
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
研究機関熊本大学

研究代表者

安仁屋 勝  熊本大学, 教養部, 講師 (30221724)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード超イオン導電体 / 固体イオニクス / 固体電解質 / 超イオン導電ガラス / 超イオン導電性発現機構 / 化学結合 / 電気陰性度 / 価電子密度分布
研究概要

超イオン導電体は固体電解質材料や機能性素材としての利用が注目されているが、その基礎物性に関する理解はまだ不十分である。本研究の目的は、その重要性にも拘わらず、これまであまり目を向けて来られなかった固体電子論の立場から、超イオン導電物質の特徴を捉えると共に、超イオン伝導の微視的機構を解明し、新しい超イオン導電体開発のための糸口を提供することであった。この研究目的に沿って、本年度は以下の研究を行なった。
1.超イオン導電性を示す物質の価電子密度分布は、他の物質のものと比べ、エネルギー的に励起されやすく、変形しやすい分布をしていることを擬ポテンシャル法を用いた計算で示した。
2.超イオン導電体における化学結合とイオンのダイナミックスとがどの様に関わりあっているのかを、擬ポテンシャル法を用いた計算で明らかにした。
3.原子軌道の節半径を用いて新しい電気陰性度のスケールを導入した。また、このスケールを利用して、超イオン導電ガラスにおけるイオン伝導度の化学的スケーリングの考えを提案した。
これらの研究成果は、裏頁に記載されている論文で発表されている一方、以下の学会でも口頭発表された。第29回応用物理学会北海道支部学術講演会(1994年1月、札幌)、日本物理学会第49回年会(1994年3月、福岡)、第4回固体イオニクスアジア会議(1994年8月、マレーシア)、第14回固体イオニクス研究会(1994年8月、札幌)、日本物理学会秋の分科会(1994年9月、静岡)、第20回固体イオニクス討論会(1994年11月、東京)、第100回日本物理学会九州支部例会(1994年11月、熊本)。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Masaru ANIYA: "Superionicity as a local fluctuation of the chemical bond" Solid State Ionics. 70/71. 673-677 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Masaru ANIYA: "Pseudopotential study of bonding in the superionic material AgI : The effect of statistical distribution of mobile ions" Solid state Ionic Materials : eds.B.V.R.Chowdari et al.,World Scientific,Singapore. 223-228 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 安仁屋 勝: "イオン系+電子系としての超イオン導電体" 固体イオニクスのニューフロンティア、固体イオニクス学会. 1-12 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 安仁屋 勝: "原子軌道の節半径と電気陰性度" 熊本大学教養部紀要、自然科学編. 30. 75-80 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Masaru ANIYA: "Chemical scaling of the ionic conductivity in AgI-Ag_2O-M_xO_y glasses" Solid State Ionics. (印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2020-05-15  

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