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ペロブスカイト型ニッケル酸化物の電子構造

研究課題

研究課題/領域番号 06740275
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
研究機関東京大学

研究代表者

有馬 孝尚  東京大学, 大学院理学系研究科, 助手 (90232066)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードペロブスカイト型ニッケル酸化物 / モット転移 / 高圧合成法 / 光学スペクトル / パウリ磁化率 / 電荷移動型絶縁体
研究概要

硝酸塩分解法と高圧合成法を組み合わせてLa_<1-x>Y_xNiO_3やRNiO_3(Rは希土類元素)の高密度多結晶試料を作製して、物性測定をおこなった。その結果、次のことが明らかになった。
・La_<1-x>Y_xNiO_3はパウリ磁化率とみなすことのできる磁化を示した。また、Yの割合を増やして絶縁体に近づけた試料ほど、パウリ磁化率が大きくなる。これは、Ni(S_1Se)_2などの相関の強さを制御したモット転移の場合に共通してみられている性質である。
・LaNiO_3とPrNiO_3の電気抵抗率を4-800Kにかけて測定した。その結果、200K以上では抵抗率が温度に線形な依存性を示すことが明らかになった。測定された抵抗率は抵抗飽和が十分予想される大きさであり、単純なフェルミ液体でない可能性を示唆する。今後、粒界の散乱のない良質の試料を作製する必要性がある。
・RNiO_3の光学反射率の測定から、希土類サイトを置換することによる光学定数の変化が数eVのエネルギーにわたっていることが明らかになった。これは、電子構造の金属絶縁体転移による変化がハバ-ド分裂の大きさ程度までおよぶことを示唆する。また、NdNiO_3の光学反射率の温度変化を測定し、このときの金属絶縁体転移に伴う電子構造の変化をも調べた。この場合には、スピン密度波転移を起こす物質におけるスペクトル変化と似た振る舞いを示すことがわかった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Katsufuji: "Optical spectroscopy of metal-insulator transition in NdNiO_3" Phys.Rev.B. 51(in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2020-05-15  

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