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SQUIDを用いたスピン系ゆらぎの研究

研究課題

研究課題/領域番号 06740282
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
研究機関東京工業大学

研究代表者

佐野 元昭  東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 助手 (90206003)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードイジング反強磁性体 / 磁化のゆらぎ / SQUID磁束計 / 臨界現象
研究概要

スピン系が相転移点近傍においてどのようなゆらぎ方をするのかは、統計力学的に大変興味深い。そこで臨界点近傍におけるスピン系の磁化のゆらぎのパワースペクトルをSQUID磁束計で測定し、その振舞いを調べることを試みた。スピン系としては、大きなファラデー回転を示すことから磁化のゆらぎが大きいことが予想されるイジング反強磁性体FeCl_2(T_N=22K)を用いた。FeCl_2はブリッジマン法により作成した。
装置は既存のSQUID装置を磁化測定用に改造し、超伝導磁気シールド、プローブ用コイルおよび試料ホルダーを新製した。その際、試料温度を変化できるようにするため、試料を液体ヘリウムに浸けずにヒ-タで加熱する予定だったが、プローブコイルをヘリウム温度に保つ必要からうまく試料のみの温度をコントロールできなかった。そこで今回は試料の温度をヘリウム温度4.2Kに固定することにした。
時系列データおよび温度はA/D変換後コンピュータで処理した。測定した磁化のゆらぎの時系列についてパワースペクトルを求めたところ、低周波側に幾分持ち上がりがみられた。これはスピンの集団運動による磁化のゆらぎの効果と考えられる。しかし今回は温度変化ができなかったため、臨界点近傍の大きなゆらぎや臨界点に近づくに従ってゆらぎのスペクトルがどのように変化するかを見ることはできなかった。今後実験装置を温度変化が可能なように改良してこれらを測定する予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2020-05-15  

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