• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

希釈された2次元ISING三角格子反強磁性体のスピングラス的挙動の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06740303
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
研究機関東京理科大学

研究代表者

満田 節生  東京理科大学, 理学部・物理, 助教授 (90183962)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード三角格子反強磁性体 / スピンフラストレーション / スピングラス
研究概要

我々はデラフォサイト構造を持つ三角格子反強磁性体CuFeO_2におけるFe^<3+>のsiteを非磁性のAl^<3+>で置き換え、スピンフラストレーションを制御することによって、その役割を明らかにしようと試み、これまでCuFe_<1-x>Al_xO_2粉末試料の中性子回折実験を行なってきた。本研究はその延長として、(1)単結晶中性子回折実験による非希釈系の中間相および希釈系の低温相の再検証、(2)規則格子上に内在するスピンフラストレーションに加えて希釈操作におけるランダムネスの注入によるスピングラス相の出現を調べるという2つの目標を持って行われた。(1)についてはフラックス法により10^*10^*0.8mm^3程度の良質単結晶試料を得ることに成功し、これまで非希釈系の中間相および希釈系の低温相では、磁性イオンである軌道一重項Fe^<3+>のハイゼンベルグ自由度を生かして部分的にフラストレーションを解消し、ヘリカル構造に秩序化すると考えてきたが、むしろスピン密度波構造を取ることを単結晶試料を用いて逆格子空間上でその構造を直接見ることにより見出し、第三近接までの反強磁性交換相互作用が三角格子の幾何学のうえで相互に競合するためにスピン密度波構造が妥当であることを分子場の計算により定性的に示し、以前のメスバウアー効果で求められた中間相における内部磁場の広い分布も説明できることも示した。また(2)については、DC-SQUID磁化測定により得られた0.00【less than or equal】x【less than or equal】0.85の範囲のデータをもとに粉末試料中性子回折実験を全濃度領域で行い、最低温(T=1.5K)におけるDiffuse ScatteringおよびZFC、FC磁化の差から混晶系でのスピングラス相の出現を確認し、規則系において既にフラストレーションが存在する系にランダムネスを注入する事情を反映した希釈型スピングラスと比較して容易にスピングラス相が出現する新たな磁気相図を得た。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Mitsuda: "Magnetic Ordering of ArFe_<1-x>Al_xO_2" Physica B (ICNS'94). ´(in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2020-05-15  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi