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有機ラジカル分子がつくる反強磁性カゴメ格子

研究課題

研究課題/領域番号 06740336
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 物理学一般
研究機関東京大学

研究代表者

奥野 恒久  東京大学, 教養学部, 助手 (50251327)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード反強磁性カゴメ格子 / スピンフラストレーション / ニトロニルニトロキシド / 磁気測定
研究概要

分子間の磁気的相互作用の考察から反強磁性S=1カゴメ格子ととらえることができる(m-MPYNN^+)・X^-系について、磁気的相互作用に対する対イオンの影響について検討を加えた。まず、X^-=I^-<BF_4^-<CIO_4^-と対イオン交換を行った塩について、格子定数および帯磁率の測定を行った。その結果を以下の表に示す。すべての結晶は三方晶系に属し、対イオンのサイズが大きくなるにつれて、二次元面を構成するa軸長が顕著に増大する。それに対し、積層方向であるc軸長については大きな変化は見られない。次に磁気的パラメータについては、ダイマー内の強磁性的相互作用であるJ_1についてほとんど変化なく約10Kで一定であるのに対し、スピンフラストレーションと大いに相関のあるダイマー間の反強磁性的相互作用J_2については、対イオン交換の効果が顕著に現れている。これらの結果は対イオンのサイズがダイマー間の配向を変化させ、その結果として、磁気的パラメータが変化するものと解釈される。また複塩を調製することにより、対イオンのサイズをコントロールし、カゴメ格子反強磁性体の磁気的パラメータの連続的変化が可能であるということを示した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 阿波賀 邦夫: "Variable magnetic interactions in an organic radical system of (m-N-methylpyridinium α-nitronyl nitroxide)・X^-:A possible kagome antiferromagnet" PHYSICAL REVIEW B. 46. 3975-3981 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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