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制御された雑音光による高効率レーザー冷却

研究課題

研究課題/領域番号 06740345
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 物理学一般
研究機関神戸大学

研究代表者

河本 敏郎  神戸大学, 自然科学研究科, 助教授 (70192573)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード雑音光 / レーザー冷却 / レーザー分光
研究概要

本研究は、スペクトルを制御した雑音光を用いたレーザー冷却法を提案し、室温のガラスセルに封入された原子を熱平衡状態から直接、高効率で冷却・トラップすることを目的とする。現在までのところ、原子を冷却・トラップする段階に至ってはいないが、高効率レーザー冷却用の制御可能な雑音光を発生させ、諸特性の評価を行なうことができた。また、発生させた雑音光を用いて新しい高分解能レーザー分光法の開発を行なった。
(1)スペクトル制御用プログラムの開発: 計算機によって、スペクトル整形用高速E/Oモジュレータを制御するための雑音波形を発生させるプログラムを開発し、振幅、統計性、相関時間など波形の諸性質を特徴づけるパラメータを制御することができるようになった。
(2)制御された雑音光の発生: 上記(1)で得られたスペクトル制御用プログラムを用いて発生させた雑音波形を任意波形発生器に転送し、高速光変調信号として高速E/Oモジュレータに出力する。半導体レーザーの光出力をE/Oモジュレータによって強度或は位相に変調を加えることにより、100MHz近くのスペクトル帯域をもち種々の統計的性質が制御可能な雑音光を発生させた。
(3)雑音光を用いた新しい高分解能レーザー分光法の開発: 雑音光励起と出力波形のスペクトル解析に基づく分光法という観点から、制御された雑音光を用いた新しい分光法を開発した。ルビジウム原子セルに円偏光にした雑音光を入射させてD_1線に共鳴させ、その透過光の波形をフーリエ変換したパワースペクトルを測定することにより、基底状態のゼーマン信号を観測した。また、直線偏光にした雑音光を入射させ、励起状態からの発光波形のパワースペクトルを測定することにより、励起状態のゼーマン信号を観測した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Kohmoto: "Hole Burning in Well-Defined Noise Fields: Motional Narrowing" Physical Review B. 49. 15352-15355 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] T.Kohmoto: "Spectral Hole-Burning in NMR: Experimental Test of Relaxation Theories by Using Well-Characterized Noise Fields" Journal of Luminescence. (印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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