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極低温における三体結合反応

研究課題

研究課題/領域番号 06740346
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 物理学一般
研究機関東京都立大学

研究代表者

田沼 肇  東京都立大学, 理学部, 助手 (30244411)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード三体結合反応 / クラスター / 極低温 / 移動管法 / ヘリウム / イオンスオーム / イオン輸送現象 / 実効温度
研究概要

ヘリウムガスを満たした極低温移動管内にイオンを入射し,この入射イオンを凝集核にして成長するヘリウムクラスターイオンの質量スペクトルを四重極質量分析器を用いて測定した.移動管内の電場強度を変えながら質量スペクトルを測定すると,電場が非常に強い場合にはクラスターイオンは全く観測されず,入射したイオンのみが観測される.この結果は,電場が強い場合にはイオンとヘリウム分子の衝突エネルギーが高くために結合を形成できないことを意味している.そこで移動管内を2つの領域に分けて,イオン入射側電場を強く,出口側電場を弱くすることにより,実効的な移動管の長さを変化させる方法を開発した.この手法を用いて,イオンとヘリウム分子の三体結合速度の測定を,主にアルゴンイオンおよびヘリウムイオンについて行った.電場強度を変えながら結合速度定数を測定し,測定結果を零電場に外挿することによって気体温度4Kにおける結合速度定数を求めることができた.ヘリウムイオンに対する測定値は,従来までに報告されている30K程度までの測定値の延長線上にあるとは言難く,極低温領域での測定が更に必要であることを示している.また,電場による反応速度の変化はイオン輸送現象の基本的な問題である「実効温度」とも関連しており,今後とも実験・理論の両面から研究を進めていくことが必要と考えられる.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] J.Sanderson,H.Tanuma,N.Kobayashi and Y.Kaneko: "Ion mobility measurements for O^+_2 in helium gas at 4.35K" J.Phys.B:At.Moi.Opt.Phys.27. L433-L437 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] H.Tanuma,M.Sakamoto,and N.Kobayashi: "Formation,of helium cluster ions CO_2He^+_n(n【.1toreq.】1.5)in a drifttube cooled by liquid helium" Surface Review and Letters. (in press).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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