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樹木年輪の放射性炭素の濃度変動を利用した新しい年代測定法の確立と火山学への応用

研究課題

研究課題/領域番号 06740356
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 固体地球物理学
研究機関名古屋大学

研究代表者

熊谷 博之  名古屋大学, 理学部, 助手 (00260589)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード樹木年輪 / 放射性炭素 / 噴火年代 / 加速器質量分析
研究概要

本研究の目的は年輪の放射性炭素(14C)の濃度変動を利用した年代測定法を確立し、その手法を火山堆積物中の埋没樹木に適用し、古文書の記録のない噴火の年代決定を行うことにある。本年度はその手法を確立するために、古文書の記録から年代のわかっている浅間山天明の噴火(1783年)の岩なだれ堆積物から見つかった樹木サンプルを用いてその有効性を検証した。14C濃度の測定は名古屋大学年代測定資料研究センターのタンデトロン加速器質量分析計を用いて行った。結果として古文書の年代と一致する結果が得られたものの重大な問題点が明きらかとなった。それは14C年代決定のための標準曲線として利用したアリゾナ大学のStuiverらによって作成されたものと、浅間山のサンプルとの間に14C濃度の変動に系統的なずれが見いだされたことである。Stuiverらが標準曲線作成に利用した樹木サンプルは北米で生育したものであり、日本のサンプルとの地域的な違いにより14C濃度に違いが表れたものと推定できる。今後より精度の高い年代決定を行う上では、日本産の樹木サンプルを用いて標準曲線を新たに作成する必要があろう。また第二世代タンデトロン加速器質量分析計の導入、あるいは液体シンチレーションカウンターの利用によりさらに測定の精度をあげる必要があろう。
本年度はさらに箱根芦ノ湖周辺で発見された埋没樹木の調査・採集を神奈川県博物館の協力を得て行った。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 熊谷博之,小田寛貴,中村俊夫: "樹木年輪を利用した火山噴火の年代決定-浅間山天明の噴火(1783年)を例にして" 名古屋大学加速器質量分析計業績報告書. V. 217-236 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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