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火山弧深部におけるマグマ過程,日高変成帯主帯を例として

研究課題

研究課題/領域番号 06740393
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 地質学
研究機関山口大学

研究代表者

大和田 正明  山口大学, 理学部, 助手 (50213905)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード下部地殻 / 深成複合岩体 / 火山弧深部相
研究概要

下部地殻条件のもとで固結した深成複合岩体を火山弧深部相の化石とみなし,マントル起源の玄武岩質マグマと下部地殻の相互作用を直接観察することは,高温型変成帯における変成作用の熱源を明らかにできる.また,同時にマグマ過程の解明にも貢献できる.下部地殻の断片が露出している日高変成帯主帯において,下部地殻の部分溶融による花崗岩質マグマとマントル起源の玄武岩質マグマの相互作用に着目し,変成岩類と火成岩類との地質学的・岩石学的関係を解明するする目的で今年度の研究に取り組んだ.対象とした地域は,日高変成帯主帯のうち比較的露出条件がよく,各種岩石が分布する南部地域である.その結果以下の点が明らかになった.
1.日高変成帯主帯南部地域は,主に深成岩類と泥質・砂質変成岩類から構成される.
2.本地域の地質構造は,基本的に低角度の衝上断層によるナップ構造が卓越する.これにより,地殻深部物質が地表部に上昇してきた.しかし,今までほとんど見逃されてきた低角の正断層が初生的な地質の累重構造に貢献している.また,変成帯の上昇に関連した衝上断層の一部は,体角度正断層を切っている.
3.深成岩類の活動は,少なくとも2回のステージに区分される.早期のものは,グラニュライト相変成作用を被り,周囲の変成岩類と類似する面構造や線構造を持つ.この期の岩石は,上述した低角度の正断層によって切られている.後期のものは,早期のものに比べ変形の程度が弱いかほとんど認められず,上記の衝上断層を切るものもある.
4.早期に属する塩基性岩類は,N-MORB的な組成を示すのに対し,後期のそれは島弧的な組成を示す.また,後期岩石のRb-Sr全岩鉱物アイソクロン年代は18Maを示す.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小山内康人: "日高変成帯における高温変成作用と地殻溶融" 地質ニュース. 478号. 34-44 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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