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短寿命キラル中間体のピコ秒ダイナミクス

研究課題

研究課題/領域番号 06740466
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 物理化学
研究機関理化学研究所

研究代表者

丑田 公規  理化学研究所, 反応物理化学研究室 (60183018)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードフェムト秒分光 / ピコ秒分光 / 過渡回折格子 / 過渡吸収 / 励起錯体 / 過渡キラリティー / キラル分子 / 円2色性スペクトル
研究概要

本年度は、フェムト秒過渡吸収分光装置を製作し、生成した白色光の一部を用いて、左右両円偏光を持つ探査光を作り、数百フェムト秒から数ピコ秒の時間分解能を持つ過渡吸収測定を行なった。また、過渡回折格子分光法を用いた測定法も試みた。まず、チタンサファイアレーザーの再生増幅器からの800nmの光(繰り返し1kHz、500μJ、パルス幅150fs)を用い、石英板に集光させることによって発生させた白色光を、コリメートし、直線偏光に直した後にフレネルロムプリズムを通過させることによって円偏光を作り、過渡吸収の探査光とした。これを用い、マルチチャンネル検出器を用いた、円2色性スペクトルの測定システムを作製した。このシステムを用いて、いくつかのキラル分子、キラル溶媒を用いて基底状態分子の円2色性スペクトルを測定することを試みた。この場合、白色光生成の安定性に問題があり、現在まで精度よく円2色スペクトルを得るに至ってはいない。今後アライメントなどを調整し、より安定な探査光を作れるように装置を改善していく予定である。一方、過渡回折格子分光法については現在測定システムを構築中であり、キラルでない分子からの通常の信号を得ることには成功した。一方励起状態で、過渡的なキラリティーを生じる系として、フェニル-ナフチルケトンを用い、これと励起状態でエキサイプレックスを作る分子(アルコールやアミン類)を現在探査中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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