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トリアリールアミニウムラジカルをスピン源とする多スピン系の構築

研究課題

研究課題/領域番号 06740492
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 有機化学
研究機関東京都立大学

研究代表者

佐々木 茂  東京都立大学, 理学部, 助手 (90254143)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードトリアリールアミン / 高スピン有機分子 / 酸化 / ラジカルカチオン / ESR / サイクリックボルタンメトリー / アミニウムラジカル / 銅アミド
研究概要

平成6年度は、まず、高スピンポリ(アミニウムラジカルカチオン)の前駆体であるトリアリールアミン類を合成した。すなわち、ピリジン中での銅アミドとヨウ化アリールとのカップリングを用いて、メタ位で連結したトリアリールアミン類の合成を行い、パラ位にt-ブチル基を有する一連のモノ、ジ、トリ、ペンタアミンの合成を完成させた。さらにラジカルカチオンを電子的に安定化させるために、パラ位にメトキシ基を導入したモノ、ジ、トリアミンを合成した。サイクリックボルタンメトリー、ESR、UV-VISスペクトルを用いて対応するアミニウムラジカルカチオンへの酸化について検討したところ、これらのジ、トリ、ペンタアミンは、メタ位でつなげていった場合、室温で安定なラジカルカチオンを与えるのはジアミンまでであり、トリ、ペンタアミンではジ(アミニウムラジカルカチオン)への酸化以降、複雑な副反応を伴い、分解物としてモノ(アミニウムラジカルカチオン)を与えることがわかった。ジアミンに関しては、他のアミニウムラジカルを酸化剤とすることにより、ジ(ラジカルカチオン)を得、低温でのESRスペクトルからD=12.5mT程であることがわかった。上記アミニウムラジカルカチオンの不安定性はオルト位でのカップリングによるものと考え、ジメシチルアミン及びビス(2,4,6-トリクロロフェニル)アミンより導かれる銅アミドとと1,3,5-トリヨードベンゼンのカップリングを試みたが、期待したトリアミンは得られなかった。そこで、より立体障害が少なくポリ(アミニウムラジカルカチオン)の安定化の条件を満たすと考えられる系の構築を目指して、6,6'-ジクロロ-2,2'-イミノジベンジルを用いて同様の反応を行なったところ、期待したトリアミンが得られた。現在、このトリアミンの酸化を検討中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shigeru Sasaki and Masahiko Iyoda: "Synthesis and Oxidation of Di-,Tri-,Tetra-,and Pentaamines" Molecnlar Crystals and Liqnid Crystals. (in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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