(1)CuO_2層と整合するブロック層の範囲を明らかにした。Cu6配位よりブロック層の方が0.7〜1.4%長い範囲で整合した。 (2)Sr_<1.1>Nd_<0.9>GaCuO_Yについて結晶構造の決定を行った。この結晶の構造因子は、空間群Ima2(No.46)、格子定数a=16.271Å、b=5.5198Å、c=5.3301Åである。この構造は、ブロック層とCuO_2層が交互に積層した構造になっており、最初に考えた理想的な構造と近い構造であることがわかる。理想的な構造との違いは、GaO面から一部酸素が欠損していることと、CuO_2面が波打つように歪んでいることである。 (3)Sr_<1.1>Nd_<0.9>GaCuO2_Yは積層構造をもつにもかかわらず、超伝導でない。その理由として、CuO2層へのキャリアドープが不十分であることが判明した。
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