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特異な配位構造を有する遷移金属錯体のX線光電子スペクトルとそれらの理論的解釈

研究課題

研究課題/領域番号 06740562
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 分離・精製・検出法
研究機関龍谷大学

研究代表者

藤原 学  龍谷大学, 理工学部, 助手 (00181420)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードX線光電子スペクトル / 鉄錯体 / コバルト錯体 / サテライトピーク / 時間分解 / 固相光還元
研究概要

特異的な配位構造を有する種々の鉄(II,III)シッフ塩基錯体、大環状テトラアザおよびペンタアザ-コバルト(II,III)錯体の合成を行った。それらは、元素分析、IRスペクトル、紫外可視吸収スペクトルおよびサイクリックボルタンメトリーなど通常の方法にて同定確認を行い、望みの化合物が得られていることを明らかにした。それらのX線光電子スペクトル、特にM(2p)およびM(3s)スペクトルを測定し、得られたデータの解析を行った。つまり、メインピークの位置,メインピークの半値幅,メインピークの高エネルギー側に現われるサテライトピークの数,メインピークとサテライトピークとのエネルギー分裂幅,サテライトピーク強度などの観点よりまとめ直し、他のスペクトルデータや酸化還元電位および金属錯体の配位構造などとの相関を検討し、以下の結果を得た。
1.鉄錯体のFe(2p)スペクトルにおいては、メインピークの位置およびサテライトピーク強度により、中心イオンの酸化数および電子状態が推定できる。
2.Fe(3s)スペクトルにおいては、ほとんどの錯体において3つのピークへの分裂が認められ、スペクトルの形状が錯体の配位構造を反映して、特徴的なパターンを示した。
3.コバルト錯体のCo(2p)スペクトルにおいては、メインピークの位置は、環状化合物を除きあまり変化しない。
4.サテライトピーク強度より中心金属イオンの酸化数および配位構造が推定できる場合があった。
5.Co(3s)スペクトルにおいては、反磁性にもかかわらずピークが2つに分裂するものが認められた。
さらに、一部の鉄(III)錯体がX線照射により鉄(II)へ還元されることを見出し、それらの固相反応を検討するため時間分解X線光電子スペクトルを測定し、議論した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 池田重良: "擬四面体構造を有する銅(II)シッフ塩基錯体" X線分析の進歩. 26(印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 藤原学: "X線照射による鉄(III)錯体の固相還元反応" X線分析の進歩. 26(印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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