• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

個体間の相互作用と個体の空間分布の相互影響

研究課題

研究課題/領域番号 06740579
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生態
研究機関静岡大学

研究代表者

河田 雅圭  静岡大学, 教育学部, 助教授 (90204734)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード個体間相互作用 / 資源の空間分布 / 採餌行動
研究概要

本研究は、2つの効果(資源の空間分布が個体の相互作用にあたえる影響と個体の相互作用が資源の空間分布にあたえる影響)の相互影響を調べることが目的である。本年度は特に、資源の空間分布が個体の行動と相互佐用に及ぼす影響を調べるために実験を行った。実験は、寒天で培養した藻類を異なる空間分布で配置し(ランダム、集中、一様)、サカマキガイの行動をビデオで5日間記録した。最適採餌理論によると、個体の餌場所の滞在時間は、集中分布のとき最も長く餌に滞在し、一様分布のときもっとも短いと予測される。しかし、実際には、ランダム分布のときにもっとも長い滞在時間を示した。しかし、より小さなスケールでみると、餌場が近くに位置するときは頻繁に餌場間も移動していることが観察された。このことは、サカマキガイは、近隣の餌の分布は認識して採餌しているが、大きなスケールでの餌の分布を認識していないことを示している。Y字間による実験(一方に藻類をおき、貝がどちらに接近するかを調べる実験)によっても、サカマキガイは、約2.5cm以内に餌場しか認識出来ないことが示された。
複数個体をつかった相互作用の実験では、他個体が餌場に存在すると、餌場にアプローチしないことが多く、合計の餌場滞在時間は個体の間で大きな差がみられるようになった。直接的な個体間の接触は少ないことから、粘液やその他の物質を介して、お互いにさけあってるのかもしれない。
以上のような実験から、貝の採餌行動は、餌の空間分布に影響をうけるが、その空間分布のスケールによって影響がことなること、さらに他個体の採餌行動の影響を強く受けることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Kuwata: "Effective Population Size ina Continuovsly Distributed Population" Evolution. (in press).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] M.Kawata & Y.Toquenaga: "From Artificial lndividuals to Global Pattcrns" Trends in Ecology & Evolution. 9. 417-421 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi