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等脚甲殻類における心臓循環系の自律神経支配の中枢機構

研究課題

研究課題/領域番号 06740633
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 動物生理・代謝
研究機関杏林大学

研究代表者

田中 浩輔  杏林大学, 医学部, 助手 (50236585)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード等脚甲殻類 / 心臓興奮ニューロン / 心臓抑制ニューロン / 自律神経中枢
研究概要

等脚甲殻類オオグソクムシの心臓拍動は、2種の心臓調節ニューロン、即ち、心臓抑制(CI)ニューロンおよび心臓興奮(CA)ニューロンにより制御されている。既に、私は、両調節ニューロン細胞体の胸部神経節内同定に成功した。これら両調節ニューロンから細胞内誘導および細胞外誘導を行い、以下のことを明らかにした。
1.CIニューロンへの細胞内過分極通電によりCAニューロンの細胞外インパルス頻度が減少した。左右のCAニューロンの一方の刺激は他方のニューロンの活動に影響しなかった。これらのことからCIニューロンからCAニューロンへ直接抑制入力が送られることおよびCAニューロン間には直接のシナプス連絡はないことが示唆された。2.接触受容器刺激により、CIニューロンには、興奮性シナプス電位(EPSP)が、CAニューロンには、抑制性シナプス電位(IPSP)が、記録された。このIPSPは、胸部第1神経節(TG1)切除標本では、記録できなかった。遊泳肢の人工的運動は、心臓興奮ニユーロンにEPSPを惹起した。これらのことより、接触受容器からの入力は、一旦TG1に入力し、CIニューロンにEPSPを惹起し、CAニューロンにIPSPを惹起することがわかった。3.腹髄下動脈灌流法によりCAニューロンの薬理学的性質を調べた。GABAおよびヒスタミンは、CA2ニューロンの活動を抑制した。また、ドーパミンおよびプロクトリンは、CA2ニューロンを興奮した。
今後、心臓調節中枢に係わる回路を明らかにするため、CAとCIニューロンの同時誘導を行いつつ、末梢の個々の受容器や上位中枢との縦連合神経刺激する、また、腹髄下動脈灌流法によるCAおよびCIニューロンの薬理学的性質を確立し、心臓調節回路に係わるニューロンの薬理学的性質を明らかにすることが必要である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Tanaka et al.: "Neuronal control of cardiac output in the isopod crustacean,Bathnomusdoederleini.In Basic Neuroscience in Invertebrates ed.by H.Koike et al." Business Center for Academic Societies Japan(in press), (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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