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日本産褐藻カヤモノリ属の分類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06740638
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 系統・分類
研究機関北海道大学

研究代表者

小亀 一弘  北海道大学, 理学部, 助手 (80215219)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード褐藻 / カヤモノリ目 / カヤモノリ科 / カヤモノリ属 / 培養 / 分類
研究概要

日本産褐藻カヤモノリ属(Scytosiphon)の種は、これまでカヤモノリ1種とされていたが、詳しい形態観察を行うことと培養により胞子体の形態を明らかにすることにより、新たに3新種を認めることができた。これらの種は、ascocystの有無、これまで注目されていなかった複子糞の接着の程度とそれを覆うクチクラの有無、胞子体の形態などの分類形質の組み合わせにより特徴づけることができた。カヤモノリ(S.lomentaria)は、ascocystをもち、複子糞どうしの接着は緩く複子糞を覆うクチクラを欠き、胞子体は直径数mmの盤状体でMicrospongiumに同定できる形態である。S.sp.1は、ascocystや複子糞の接着の程度については、カヤモノリと同じであるが、異型配偶であることと胞子体の形態が直径数cmまでの凸凹した殻状でHapterophycusと同定できる形態であることにより他の種と区別することができた。この種は、北海道の網走、利尻、忍路と青森県大間から見つかっている。S.sp.2は、ascocystを欠き、複子糞どうしの接着は固く、複子糞を覆うクチクラを有する。また、胞子体は、糸状でCompsonemaと同定できる形態である。この種は、北海道から九州まで分布する。S.sp.3は、複子糞の形質はS.sp.2と同じであるが、ascocystを欠くことと胞子体の形態直径1cmまでの盤状で、Stragulariaと同定できる形態であることで区別できる。この種は、北海道の太平洋岸に分布している。複子糞の透過電子顕微鏡による観察については、材料の入手時期の問題から固定、包埋を行ったにすぎないが、今後切片の作製、観察を行う。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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