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Short Tandem Repeat領域の多型性を用いた古人骨のDNA解析

研究課題

研究課題/領域番号 06740651
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人類学(含生理人類学)
研究機関千葉大学

研究代表者

黒崎 久仁彦  千葉大学, 医学部, 講師 (60240701)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードSTR(Short Tandem Repeat) / PCR / 古人骨 / 弥生時代 / DNAタイピング
研究概要

本研究の目的は、STR多型による古人骨DNAの解析を、複数の遺跡集団間における遺伝的系統関係を解明するための方法として確立することである。この方針に基づいて、以下の具体的手順により研究を実施した。
1.古人骨への実用可能なSTR座位の選択
古人骨集団の解析を行なうに先立って、既に現代日本人DNAから多型検出が可能であることを確認済みである30座位について、実際に古人骨サンプルを用いてその検出性(検出感度・再現性など)についての検討を行なった。その結果、古人骨由来の超微量かつ断片されたDNAにも実用可能と考えられた、基本単位2〜5塩基対のSTR10座位を選択した。
2.古人骨集団におけるSTR多型の解析
九州北部の3箇所の弥生遺跡(花浦・託田西分・志波屋六本松)より出土した古人骨サンプル(各30〜40個体)よりDNAを抽出し、上述のSTR10座位のそれぞれについて多型頻度を算出した。その頻度分布を現代日本人のもとの比較すると、3遺跡とも個々のアリル頻度に有意差のある座位はあったものの、頻度分布の分散そのものはほぼ共通であった。また3遺跡間の頻度分布を比較すると、1座位中4座位で花浦遺跡と託田西分及び志波屋六本松遺跡との間で出現頻度に有意差のあるアリルが存在した。この結果から花浦遺跡と託田西分及び志波屋六本松遺跡集団との間の系統に違いのある可能性が示唆された。今後被検サンプル数を増やし、更に周辺遺跡についての検討も加えることにより統計学的データを蓄積し、これらの古人骨集団間の系統関係について検討を進めていく計画である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 黒崎久仁彦: "DNAで探る古人骨の親子関係" 遺伝. 48. 47-51 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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