• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

色素置換バクテリオロドプシン薄膜の作製と分子内局所場効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 06750005
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用物性・結晶工学
研究機関東京大学

研究代表者

富岡 明宏  東京大学, 工学部, 助手 (10211400)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード局所場 / 局所場近似 / 第二高調波発生 / 有機色素 / 二次元結晶 / H会合体
研究概要

本研究の目的は色素分子の光学過程において局所場の果たす役割を検討することである。試料として、分子内に強い局所場が存在すると期待されるバクテリオロドプシンを用いる予定であったが、分子内色素の置換が進展しなかった。そこでより単純な系として、ヘミシアニン色素の二次元結晶(H会合体)を採りあげ局所場の効果を調べた(Uiet al.,J.Chem.Phys.101,6430-6438,1994)。H会合体では色素分子の遷移モーメントが結晶平面にほぼ垂直に同じ向きを向いて並んでいるため、吸収ピークの波長は溶液試料と比べて短波長側にシフトしている。本H会合体ではこのブルーシフトは4200cm^<-1>もあり、分子相互作用が強いことを示唆しているが、本研究により局所場近似が有効であることが証明された。即ち、色素レーザを用いて第二高調波発生強度(SH強度)の波長分散を測定したところ、第二高調波の波長での吸収の波長分散と相同の分散が得られ、局所場近似の予測と一致した。さらに、モノマー状態の試料でも同様の測定を行い、"√<SH強度>/吸収"の比の値はH会合体とモノマー状態でほぼ一致し、局所場近似の予測と一致した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Ui: "Local-field effects in the second-harmonic generation from Langmuir-Blodgett monolayers." J.Chem.Phys.101. 6430-6438 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] A.Nabetani: "Optical Propertise of a Two-dimensional Dye Aggregate" J.Chem.Phys.102. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi