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有機色素含有高分子膜を利用した位相共役波による画像の実時間・相関演算

研究課題

研究課題/領域番号 06750037
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用光学・量子光工学
研究機関室蘭工業大学

研究代表者

武田 知明  室蘭工業大学, 工学部, 助手 (00236473)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード位相共役 / マッチドフィルタ / 相関 / メチルオレンジ / 有機色素 / アゾ / 非線形光学
研究概要

相互相関処理により入力画像中に特定の画像が存在するかどうかを判断し、その位置を見つけ出す方法をマッチドフィルタリングという。メチルオレンジ含有ポリビニルアルコール膜による位相共役光を相関処理に応用することで、マッチドフィルタリングを行い、その特性を調べた。
書き込み光と2つの対向する励起光をメチルオレンジ含有ポリビニルアルコール膜に入射させると、書き込み光の光路を逆進する位相共役光が発生する。この位相共役光の振幅は書き込み光の振幅の複素共役と2つの励起光の振幅の積に比例する。入力画像物体を書き込み光に、見つけ出そうとする特定の画像を一方の励起光にのせ、それぞれをレンズによりフーリエ変換してメチルオレンジ含有ポリビニルアルコール膜に入射させる。発生する位相共役光を再びレンズにより逆フーリエ変換することで、2つの画像の間の相互相関関数が得られ、入力画像中の特定の画像の位置が出力される。
メチルオレンジ含有ポリビニルアルコール膜による位相共役光の偏光状態を偏光プリズム、光検出器そしてインテリジェントレコーダ(補助金により購入)を用いて実時間で測定した結果、書き込み光と励起光の偏光方向は互いに直交させた場合が相関処理に適することが分かった。
この条件で光学系を組み、メチルオレンジ含有ポリビニルアルコール膜を用いてマッチトフィルタリングが行えることを確かめた。
約20μmの膜厚のメチルオレンジ含有ポリビニルアルコール膜を用いると、本光学系では、理論どうり約7mmの大きさの特定の画像の位置を見つけ出すことができた。大きな画像に対するマッチドフィルタリングを行う上で、メチルオレンジ含有ポリビニルアルコール膜は、結晶、液晶などのバルク材料に比べて有利であることが確かめられた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 武田知明: "A Spatial Light Mcdulator by Using a Methyl-Red Doped Polyvinyl Alcohol Film" Nonlinear Optics. 7. 295-301 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 武田知明: "Novelty Filtering Using Phase Conjugate Wave in Organic Dye-Doped Polymer Films" Optical Review. 1. 17-19 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 武田知明: "Positive-and Negative-Image Processings Based on Phdoinduced Anisctropy in Methylred-doped Poiyvinyl Alcohol Film" Jpn.J.Appl.Phys.33. 3453-3458 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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