研究概要 |
可視から近赤外域のレーザー周波数測定の為の基礎技術の確立が本研究の目的であり,これに対して以下の研究を行った。 ○半導体レーザーのみを用いた周波数チューンによる光とマイクロ波を結ぶ方法を提案し,その予備実験として、657nmのCaの飽和分光を可視半導体レーザーで行い,されに半分の周波数の1315nmの半導体レーザーとの間をSHGでリンクを行った。これによって提案した周波数チューンの一段目が実現できた。 ○1.5μm帯の分子の吸収線の周波数を測定する方法も新たに提案し,これに必要なC_2H_2,HCN分子の飽和吸収に安定化したレーザーを開発し,さらに広帯域に差周波数を測定するために光周波数コム発生器を用いて、各吸収線の間隔をITHzにわたって100KHz以下の精度で測定した。又,絶対周波数を測定するために,0.778μmにあるRbの2光子吸収線と1.556μmのHCNの飽和吸収線との間の周波数リンクを実現し,HCNの吸収線の周波数を200KHz以下(10-9以下)で決定した。
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