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3次元多重グレーティングにおける多重散乱現象の解析と3次元結像理論に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06750052
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用光学・量子光工学
研究機関大阪大学

研究代表者

川田 善正  大阪大学, 工学部, 助手 (70221900)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード多重散乱 / 3次元結像理論 / 光メモリ / フォトリフラクティブ結晶 / 位相差顕微鏡 / ボルン近似 / 光波結合理論 / 収差
研究概要

本年度は,3次元結像理論の解析を行った。この解析を下に、フォトリフラクティブ結晶を用いて3次元光メモリの読み出し精度について検討した。
まず、近軸近似を用いない、3次元OTFを導出した。これにより、大きなNAをもつ顕微鏡対物などの結像を論じることが可能となった。透過型顕微鏡、および反射型顕微鏡の3次元OTFについて議論した。
また、複数のグレーティングが存在するときの多重散乱について、光波結合理論、ボルン近似を用いて、解析した。その結果、グレーティングの波数ベクトルが閉じているときには、グレーティングの位相が、回折光の強度に大きく影響することがわかった。また、屈折率変化の大きさと波数ベクトルに対する入射光の角度に関係して、回折効率が簡単な式で定式化できることがわかった。
導出した結像理論を用いて、フォトリフラクティブ結晶を用いた3次元光メモリのデータの読み出し特性について理論的および実験的に解析した。フォトリフラクティブ結晶中に多層に記録されたデータを読み出す方法について検討した。データは、媒質中に屈折率分布として記録されているので、データの読み出し方法としては、位相差顕微鏡、微分干渉顕微鏡などを用いることができる。位相差顕微鏡を用いたときに、得られるデータ像を3次元OTFの理論を用いて、解析し、実験と比較した。その結果、理論と実験結果が良く一致した。また、フォトリフラクティブ結晶中の奥の方にデータを記録し、そのデータを再生するときに生じる収差についても解析した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Y.Kawata,: "Three-dimensional optical memory using a photorefractive crystal" Appl.Opt.(in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] C.J.R.Sheppard: "Three-dimensional transfer functions for high-aperture system" J.Opt.Soc.Am.A. 11. 593-598 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Kawata: "Three dimensional optical memory with a photorefractive crystal" Meeting Digest of ICO 94. 336-337 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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