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レーザ平面蛍光法と直接シミュレーションによる密度変動を伴う旋回乱流輸送現象の解明

研究課題

研究課題/領域番号 06750196
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 熱工学
研究機関東京工業大学

研究代表者

平井 秀一郎  東京工業大学, 炭素循環素材研究センター, 助教授 (10173204)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード混合層 / 直接シミュレーション / 運動量 / 輸送現象
研究概要

速度の異なる2流体がしきり板を介して混合する混合層について,数値粘性を加えない4次精度の中心差分を用いた直接シミュレーションを行い,以下の結論を得た.
(1)速度比が0.7の場合について得られるシミュレーション結果より,混合層の初期生成領域では,運動量ならびにスカラー量の輸送が抑制される.特に,運動量の場合は抑制効果が大きく,逆勾配拡散現象が観測される.これらの特異な輸送現象が生じる原因について,運動量ならびにスカラー量の輸送を表わすu′v′ならびにv′c′の輸送方程式の各項の大きさと渦運動の相互作用について考察した.その結果,混合層初期生成領域においては,渦間の間隔が狭く,渦相互の干渉する効果により,渦の間に2次流れが生成され,主流と直角方向の速度変動が大きなものになること,その効果により,勾配拡散を駆動する生成項の大きさより,逆勾配拡散を駆動する速度圧力勾配相関項の大きさが卓越し,これにより運動量ならびにスカラー量の輸送が抑制されていることが明らかになった.
(2)混合層の下流領域では,渦の合体が観測される.混合層の発達には,渦の合体が大きな役目を果たしていることが従来より指摘されているが,渦の合体時にどのような運動量輸送が行われるか明確ではなかった.直接シミュレーションから得られるデータベースを用いて,その現象について考察を行った.その結果,渦の合体時には,瞬時の速度変動のu′v′の負の領域,すなわち勾配拡散を駆動する領域が合体し,大きな負の領域が形成され,これにより運動量の勾配拡散が駆動されること,また,その後,u′v′の正の領域が生成され,逆勾配拡散が生じることが明らかになった.
さらにスカラー量の輸送についても考察を行い,スカラー量の輸送をあらわすu′c′は,渦合体挙動の初期には勾配拡散が駆動され,さらに合体が進むと逆勾配拡散が駆動される特徴的な輸送機構が生じていることが明確になった.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Hirai,S: "Nonintrusive Gas Pressure Measurement by Laser Induced Fluorescence from NO Molecules" JSME International Journal(B). 37. 583-587 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 平井: "DNSによる混合層の渦合体挙動に伴う輸送現象の解析" 第32回燃焼シンポジウム講演論文集. 297-299 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 平井: "直接シミュレーションを用いた混合層における物質および運動量の輸送現象の解析" 第31回日本伝熱シンポジウム講演論文集. II. 682-684 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Hirai,S: "Parameters dominating swirl effects on turbulent transport derived from stress/sclar-flux tranport equation" Int.J.Heat Mass Transfer. (掲載予定).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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