多重効用型太陽熱海水淡水化装置用に、テフロンネットをスペーサーとして利用する蒸留ユニットを考案した(図1)。実験と数値解析によりその特性を調べた。 淡水収量は、風速や空気温度には強く依存しないが、海水供給量およびその温度に依存し、特にネットの空間面積比(1-Atef)に強く依存した(図2)。10段の構造についてテフロンネット使用のものは従来型より40〜120%の収量増加が期待できる(図2)。 これらの結果は、新しいユニットを使用した海水淡水化装置の設計および開発に重要な知見となるものである。以上の結果をすでに日本の学会で発表しており(文献1、2)、現在英文誌に投稿中である。
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