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磁束と電流が独立に制御できるかご形モータの開発

研究課題

研究課題/領域番号 06750291
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 電力工学・電気機器工学
研究機関金沢工業大学

研究代表者

深見 正  金沢工業大学, 工学部, 講師 (60247434)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード交流モータ / かご形誘導モータ / 同期モータ
研究概要

1.研究の準備状況と目的
本研究の最終目標は、かご形誘導モータの一次巻線を、直流モータと同様に、界磁巻線と負荷巻線に分離し、磁束と電流が独立に制御できる新構造のかご形モータを開発することにある。0.4kWの試作機によりモータの磁束と電流が独立に制御できる可能性は得ていたものの、電動機の構造解析、設計手法の確立、可変速運転を含めた電動機の基礎特性の把握など、多くの研究課題を残していた。そこで、本研究では、これら基礎的事項の解明を目的に、以下の研究を実施した。
2.研究の実施概要及び成果
0.4kW試作機を、商用電源および助成金により購入した可変周波数電源で運転し、以下の動作実験を実施した。また、これらの実験結果を踏まえて、本モータの構造解析、設計手法についても検討し、以下のことを明らかにした。
(1)商用電源および購入した可変周波数電源を用いて、磁束と電流を制御しながらモータの定速および可変速運転特性について検討した。その結果、本モータは、従来のかご形誘導モータと類似の回転子構造を持ちながら、同期モータと同様な運転特性を有することがわかった。また、試作モータは始動から運転まで円滑に動作し、固定子に設けた界磁巻線により広範囲に力率が制御できることが判明した。さらに、可変周波数電源による可変速運転特性も良好で、従来のかご形誘導モータとは異なり、すべりがなく周波数に応じて一定スピードで回転できることも確認した。
(2)上記(1)の詳細な実験結果を踏まえて、本モータの固定子および回転子の最適な巻線構造、回路接続、設計手法などについて検討した。その結果、固定子に設けた界磁巻線の磁極数の組み合わせが悪いと、回転軸に異常な電磁力が働き、軸偏心の原因になることがわかった。そこで、このような問題が起きない一般的なモータの構成法についても検討し、本モータの基本的な設計指針を得ることができた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 宮本 隆太郎: "自己継続同期モータの運転特性" 電気学会回転機研究会資料 RM-94-108. 21-29 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 深見 正: "異極磁界を重畳した回転機の径方向電磁力に関する考察" 電気学会論文誌D. 114巻. 1304-1305 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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