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蛍光EXAFS、X線CTR測定によるIII/V族半導体接合界面での原子配列の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06750315
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 電子・電気材料工学
研究機関名古屋大学

研究代表者

田淵 雅夫  名古屋大学, 工学部, 助手 (90222124)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード蛍光EXAFS / X線CTR散乱 / InGaAs / InPAs / ヘテロ界面 / 組成分布 / 1原子層 / 化合物半導体
研究概要

半導体ヘテロ接合作製技術は光デバイスや高速デバイスを作製する上での基礎となる技術であるが、デバイスの高機能化の要求に従い、ますますその重要性を増している。本研究は、要求されるヘテロ成長層の膜厚が原子層レベルに達したことと対応し、原子層レベルで薄膜の組成や界面の組成分布などを把握する技術を開発し、さらには得られる知見を利用して原子層レベルで良く構造制御の行われた結晶成長を実現することを目的とした。
本年度は、蛍光EXAFSとX線CTR法による半導体ヘテロ界面評価を行った。OMVPE法で作製したInP/InPAs(1ML)/InP,InP/InGaAs(1ML)InP試料を対象とし、ヘテロ層の組成とその前後での組成分布を明らかにする研究を行った。特に、X線CTR法では極めて良好な結果を得、ヘテロ界面近傍の1原子層ごとの組成分布が評価できることが明らかになった。試料中のAs原子の総量はX線CTR法とは独立にAs原子の蛍光X線収量から測定が可能であるが、そうして得られた値と、X線CTR法から得られた1原子層ごとのAs組成を積分して得た値が良い一致を見せた。この結果は、本研究で得たAs原子の分布が信頼性の高いものであることを示唆している。InP/InPAs/InP界面では、ヘテロ層作製時の成長中断時間の大小に応じてAsヘテロ層からのAs原子の離脱が発生すること、あとから成長するInP層中に残留するAs量の制御も成長中断時間の最適化で可能であることが明かとなった。さらにInP/InGaAs/InP層中では、Ga原子もInP層側に分布している可能性を示唆する興味深い結果を得た。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Yabuchi: "Lattice accommodation in heteroepitaxial semiconductor Layers grown beyond critical thickness" Journal of Applied Physics. 77. 143-146 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] M.Yabuchi: "Atomic level interface structure of InP/InPAs/InP measured by X-ray CTR scattering" Journal of Crystal Growth. 146. 148-152 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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