研究概要 |
一方向誤りを訂正・検出する符号に関して我々が今までに得た,誤り訂正・検出能力と距離の関係及び符号構成法に基づき,以下の手順で行った。 (1)効率の良い符号化法の模索のために計算機を用いて符号探索を行った。符号探索は, (a)誤り訂正・検出能力と距離の関係に基づき,距離の条件を満たす系列の集合を探す方法 (b)(a)の方法を簡単化した方法 (c)我々が開発した符号構成法に必要な,一方向誤りを検出する符号の集合を探す方法 の三通りを並列して行った。とくに,(c)は,(a)及び(b)に比べ,探索する系列の長さが非常に短いので,現実的な時間で効率の良い符号が発見できた。 (2)符号探索結果を考慮して、装置化規模の小さな符号を開発した。 (3)(2)で開発した符号の見逃し誤り確率を導出した。 (4)(3)の結果得られる見逃し誤り確率を表にまとめ,装置に応じて符号を適切に選択するために指針を与えた。 (5)総合研究成果を本紙裏面記載の論文にまとめ発表した。
|