• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

希土類ドープ光導波路による光増幅素子の作製とその光導波路レーザへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 06750377
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 情報通信工学
研究機関金沢大学

研究代表者

飯山 宏一  金沢大学, 自然科学研究科, 助手 (90202837)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード光通信 / 光導波路 / 光増幅器
研究概要

本研究は、希土類元素中の遷移金属であるEr(エルビウム)をドープしたガラスに、光導波路を作製して光導波路形光増幅器を開発するとともに、この光導波路形光増幅器を用いてレーザ発振器を構成することを目的としている。
まず,光導波路基板として、Erが0.5wt%含まれたクラウンガラスを特注により入手し、その基板表面に、幅7μm、長さ25mmの直線光導波路を作製した。光導波路は、電界イオン交換法によりAg^+イオンを基板表面に拡散させることにより作製した。このように作製した光導波路に励起光(波長1.48μmあるいは波長0.98μm)を入射したところ、1.535μm〜1.542μmの波長において蛍光を観測することができた。そこで、波長1.48μmの励起光を用いて波長1.536μmの信号光の増幅実験を行った。その結果、増幅度は励起光強度が大きいほど、また、信号光強度が小さいほど大きいことがわかり、現在のところ、最大5dBの増幅度を得た。しかしながら、光導波路と光を入出力するための光ファイバとの結合損失が大きく、全体としては正の利得を得ることはできなかった。Erイオンの高濃度化あるいは光導波路の長尺化により、正の利得が得られるものと考えている。また、基板上にリング共振器を構成してレーザ発振を得るための基礎実験として、Erドープ光ファイバを用いた光ファイバリングレーザについて研究を行い、共振器内の光の閉じ込めを強くすることにより、閾値励起光強度は低くなるがスロープ効率は低下することがわかった。また、強度雑音スペクトルにおいて、数10kHzの雑音周波数に緩和振動によるピークが存在することが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi