• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

階層的並列処理手法を実現するための自動並列化コンパイラに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06750378
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 情報通信工学
研究機関山梨大学

研究代表者

本田 弘樹  山梨大学, 工学部, 助教授 (20199574)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード並列処理 / マルチプロセッサ / 並列化コンパイラ / スーパーコンピュータ / ハイパフォーマンスコンヒューティング
研究概要

本研究は、本申請者がこれまでの研究で開発しFORTRANプログラム粗粒度タスクの並列処理方式を土台として、プログラム全域にわたる階層的並列処理実現に関する研究を行なったもので、研究実績は次の通りである。
(1)細粒度並列処理と粗粒度並列処理の階層化の検討
階層的並列処理は粗粒度タスクをプロセッサクラスタへ割り当て、プロセッサクラスタ内のプロッセッサ群を利用して細粒度並列処理を行なうものである。細粒度並列処理においてはスティックスケジューリングによりタスクをコンパイル時に静的にプロセッサに割り当てており、コンパイル時に割り当てが行なわれることを利用して、同期コードの挿入およびその最適化を行なっている。一方粗粒度並列処理においてはマルチプロセッサスケジューリングアルゴリズムを応用したダイナミックスケジューリング手法を用いることにより、実行すべきタスクが実行時に決定されるという問題に対処している。このため細粒度並列処理において必要となる同期情報をハードウェア同期機構に挿入することをプログラム実行時に動的に行なう必要がある。本研究ではone-PE同期機構ならびにSBM同期機構を用いる細粒度並列処理と粗粒度並列処理を階層的に実現する手法を考案した。
(2)階層的並列処理を実現する自動並列コンパイラの開発
上記方式を実現する自動並列化コンパイラを作製した。対象プログラミング言語はC及びHigh Performance Fortranである。本コンパイラでは逐次中間コードを生成の後、並列性解析を行ない、並列中間コードを生成する。また細粒度並列処理のための同期コードおよび粗粒度並列処理のためのダイナミックスケジューリングコードもコンパイラが生成する。これにより実行時ののオーバーヘッドを軽減することが可能となる。なお、本コンパイラは大規模なソフトウェアとなるため、ワークステーションを利用した複数人数による開発となるが、本補助金で購入した設備により開発した。
(3)実マルチプロセッサシステム上での有効性評価
申請者が既に開発している実マルチプロセッサシステム上で本方式により各種アプリケーションプログラムを並列処理し、本自動並列化コンパイラによる階層的並列処理の有効性を検証した。
(4)研究成果のまとめと学会発表
以上の成果をまとめて学会において発表を行なった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 会田卓、早川潔、本多弘樹: "実行開始条件を用いたループ内粗粒度並列処理" 並列処理シンポジウムJSPP'95論文集. 採録決定. (1996)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi