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遺伝的アルゴリズムによる2次元濃淡画像からの3次元形状再構成

研究課題

研究課題/領域番号 06750402
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 情報通信工学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

斎藤 英雄  慶應義塾大学, 理工学部, 助手 (90245605)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード遺伝的アルゴリズム / 3次元形状 / 濃淡画像 / 陰影画像 / 形状復元 / 最適化
研究概要

本研究では、遺伝的アルゴリズム(GA)を用いて、2次元濃淡画像(陰影画像)から物体の3次元形状を再構成するための手法を提案し、合成画像と実画像を用いた実験により、本手法の有効性を確認した。
本手法では、陰影画像からの形状復元を、与えられた陰影画像と同様な陰影画像を与える3次元形状を見つけ出すという一種の最適化問題と見なし、この問題にGAを適用した。ここでは、物体の3次元形状の候補を集団における一個体とし、個体が表す3次元形状から計算される陰影画像と、測定された陰影画像との相違により、核個体の適応度を表す。そして、GAの世代交替を繰り返し、最終的に最高の適応度を持つ個体の表す3次元形状を、復元した形状とした。この際、解の候補となる3次元形状の候補の総数が膨大となり、最適解を見つけ出すことが困難になるため、本手法では、対象物体に関する制約条件を用いて、候補となる3次元形状を制限し、最適解の探索の効率化を図った。
本手法のように遺伝的アルゴリズムを適用することのメリットとしては、逆問題の解法が不要だということが挙げられる。物体の3次元形状からその陰影画像を求めることを順問題、物体の陰影画像から3次元形状を求めることを逆問題とすると、本手法では、順問題しか扱わずに結果的に物体の陰影画像から3次元形状を再構成している。従来の陰影画像からの3次元形状再構成法は、この逆問題の解法を開発するというものであったために、例えば、物体表面の多重反射光が存在したり、物体表面の反射光が完全拡散面と見なせないような場合には、それぞれの状況に応じた逆問題解法としての特殊なアルゴリズムを必要としていた。これに対して本手法では、多重反射光や、鏡面反射光のことを考慮して3次元形状からその陰影画像を求めるだけで、これらの影響も考慮した3次元再構成を行うことが出来ると考えられる。そこで、今後はこのようなことを考慮した3次元形状再構成を行っていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 宇佐美潔忠: "遺伝的アルゴリズムを用いた2次元濃淡画像からの3次元形状推定" 計測自動制御学会論文集. 30. 1378-1384 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Hideo Saito: "Estimation of 3D Parameteric Models from Shading Image Using Genetic Algorithms" 12th International Conference on Pattern Recognition. 668-670 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Hideo Saito: "Superquadrics Parameter Estimation from Shading Images Using Genetic Algorithm" Intenational Conference on Industrial Electronics,Control,and Instrumentation,. 978-983 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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