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同型性に基づく抽象化問題解決

研究課題

研究課題/領域番号 06750420
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 システム工学
研究機関大阪大学

研究代表者

山口 智浩  大阪大学, 基礎工学部, 助手 (00240838)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード人工知能 / 機械学習 / 問題解決 / 抽象化 / 同型性 / 抽象空間の階層化 / プランニング / 抽象化階層
研究概要

本研究では、数学の組み合わせ論の基本概念である同型性を、問題解決における状態表現の抽象化に適用して、問題解決を効率化する手法を確立する。この目的に対し、本年度は以下の研究を行った。
(1)同型性に基づく抽象化の理論構築
数学の同型性の性質を、状態空間での問題解決に拡張するための理論を構築した。具体的には、対称性の高い組合せ問題に対し、同型性に基づく抽象化を行うと、状態空間で同型な状態が規則的に分布する。この時、互いに同型でない状態の集合からなる局所的な部分空間をとると、状態空間全体が同型な部分空間でおおわれ、かつこの同型な部分空間を1点に縮約した抽象化を行うと、良い抽象空間を生成できることを理論的に明らかにした。
(2)状態空間の同型な部分構造の解析手法
提案した理論に基づき、状態空間中の1状態から探索を行い、同型でない状態を全て求めるという、局所的な探索で同型部分空間を効率よく求める方法を提案し、プログラムでその有効性を確認した。
(3)再帰的な同型性を用いた抽象空間の階層化
同型性は、数学的には同型状態間の置換で表される。置換の集合がいくつかの群をなすことに着目し、抽象化を群の数だけ繰り返し再帰的に行うと、抽象空間が階層的に解析できることを発見し、プログラムでその有効性を確認し、従来は解析されていなかった、状態空間の再帰的な構造を視覚化することができた。
(4)抽象化階層を利用した抽象化問題解決
上位の抽象空間でラフな抽象プランを作成し、下位の抽象空間に移って抽象プランの詳細化を行う。この操作が単調に行えることを理論的に示し、効率の良い問題解決ができる手続きを明らかにした。
(5)同型性を利用した集団における協調行動学習
本手法の今後の応用分野として、複数ロボットの協調行動学習のシミュレーションを行い、実験用のロボットを製作した。実ロボットによる学習実験は今後の課題である.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 三浦正宏: "自己主張と模倣に基づく行動の学習-集団における協調行動の生成-" 情報処理学会研究報告. AI95-2. 11-20 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Tomohiro Yamaguchi: "Cooperative Reinforcement Learning with Spontaneous Mimetism" Proc.Sixth Int.Fuzzy Systems Association World Congress,(July,1995),. (in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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