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超平面処理に基づく集団型探索アルゴリズムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 06750425
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 システム工学
研究機関学術情報センター

研究代表者

相澤 彰子  学術情報センター, 研究開発部, 助手 (90222447)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード遺伝的アルゴリズム / 確率的探索アルゴリズム / ヒューリスティック探索 / 解空間 / 部分解 / 多点探索
研究概要

本研究は平成6年度の単年度で,柔らかい最適化手法として注目される集団型探索法に関する基礎的な検討を行うものであり,解空間上で定義される超平面の統計モデルに基づく新しい解探索アルゴリズムの提案および評価を目的としている.1年間の研究活動による本研究の成果は以下のとおりである.
まず,集団型探索法における局所処理の考案では,超平面で表現された部分空間上での解探索を正規分布からのサンプリングとしてモデル化して,「スキーマ貧欲」(schemata expliting)と呼ぶ局所探索メカニズムを定義した.そして,この「スキーマ貧欲」な局所探索を,解候補の集団から優れた部分集合を選択する問題に対応づけ,「確率的スキーマ貧欲法」(stochastic schemata exploiter,以下SSE)と呼ぶ新しい解探索アルゴリズムを提案した.
次に,集団型探索法における最適化問題の分析では,超平面内に存在する解の平均および分散の観測値に基づき優れた超平面の選択の容易性を予測し,与えられた問題の容易/困難性を判断する方法を提案した.この分析法は最適解が既知であることを必要とするが,分析の結果を視覚的に把握でき大規模な問題に適用可能な点が特徴である.
さらに,容易/困難なテスト問題を用いた評価では,提案したSSEと代表的な集団型探索アルゴリズムである遺伝的アルゴリズムの性能を比較した.実験の結果,SSEが局所探索に優れ,はやい収束特性を持つこと,および大域探索に関してはほぼ同等の能力を持つことを示した.また,ランダム探索とのハイブリッド化によるだまし問題の克服,ヒューリスティク探索とのハイブリッド化による近傍探索の改善,の2つについて両者の適性を評価し,SSEのはやい収束特性が他の探索手法とのハイブリッド化において有利であることを示した.
本研究で提案した手法は,超平面上の処理を部分集合の選択問題に還元して領域に依存しない効率的な探索法を提供するものである.選択確率の計算法の検討などにより,さらに新しいアルゴリズムへと発展することが期待される.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] AIZAWA,A.N. and WAH,B.H.: "A Sequential Sampling Procedure for Genetic Algorithms" Journal of Computers and Mathematics with Applications. Vol.27 No.9/10. 77-82 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] AIZAWA,A.N. and WAH,B.H.: "Scheduling of Genetic Algorithms in a Noisy Environment" Journal of Evolutionary Computation. Vol.2 No.2. 97-122 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 相澤 彰子: "スキーマ貧欲な遺伝的探索アルゴリズムの構成" 電子情報通信学会誌. Vol.J78-DII No.1. 94-104 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] AIZAWA,A.N.: "Evolving SSE: A Stochastic Schemata Exploiter" proc.of the First IEEE Conf.on Evolutionary Computation. 525-529 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 相澤彰子,高須淳宏: "応答型システムにおける負荷モデルの獲得に関する検討" 第8回人工知能学会全国大会講演論文集. 14-4 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 相澤 彰子: "シミュレーションによる最適化:評価量に雑音が含まれる場合の解空間の効率的な探索法" 学術情報センター紀要. Vol.7(予定). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 北野宏明編: "遺伝的アルゴリズム2(第1章:スキーマ貧欲な遺伝的探索アルゴリズム)(予定)" 産業図書, (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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