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心理的に知覚する光沢度の電子計測法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06750474
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計測・制御工学
研究機関九州工業大学

研究代表者

芹川 聖一  九州工業大学, 工学部, 助手 (60226686)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード計測 / 光沢度 / 心理量 / 感覚量
研究概要

光沢は物体の表面状態はもちろん色,形状,目の順応状態などによって様々に変化する。しかし,JIS Z8741に規定されている光沢度測定方法では得られた物理的光沢度が必ずしも人間の知覚する心理的光沢度に一致しない場合がある。本研究の目的は,心理的光沢度に一致する物理的光沢度を定義し,新しい測定方法を提案することである。まず最初に,明らかになっていない心理的光沢度の測定を行った。心理的光沢度と色および形状の関係については既にいくつか報告されているので,本研究では目の順応状態と心理的光沢度の関係を調べた。実験は暗室で行った。左目と右目を別々の順応状態にして左右別々の目に映る物体の心理的光沢度を比較する方法をとった。その結果,同一物体であっても順応状態によって心理的光沢度が変化し,順応光強度が高くなるにつれて心理的光沢度が増加することを明らかにした。また,順応光強度と心理的光沢度の関係は,順応光強度と人間の知覚する心理的明るさの関係と非常に類似した傾向にあることを示した。次に,心理的光沢度に一致する物理的光沢度を定義するために,網膜モデルを用いた光沢知覚モデルについて検討した。そして,網膜の空間感度分布特性に類似した空間フィルタで畳み込んだ物体の画像が心理的光沢度と非常に相関性があることを明らかにした。この結果に基づき,新しい物理的光沢度を定義した。この時,空間フィルタの解像度を物体の明るさによって変化させた。さらに,この物理的光沢度を測定するための装置を試作した。この装置はTVカメラ,モニタ,パソコン,画像処理部より構成される。この装置を用いて種々の物体の物理的光沢度を測定し,別途人間の視感判定によって測定した心理的光沢度と比較したところ,両者は非常によく一致することがわかった。以上より,心理的光沢度に一致する物理的光沢度の測定法が提案できた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 芹川聖一,下村輝夫: "目の順応状態が心理的光沢度に及ぼす影響" 電気学会論文誌C. 114-C. 1332-1333 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] S.Serikawa and T.Shimomura: "Extraction of Glossiness Using Spatial Filter with Variable Resolution" IEICE Trans.Inf.& Syst.E78-D(掲載予定). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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