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個人の繰り返しデータを用いた動的な交通行動モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 06750565
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 交通工学・国土計画
研究機関名古屋大学

研究代表者

森川 高行  名古屋大学, 工学部, 助教授 (30166392)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード交通行動分析 / 非集計モデル / 系列相関
研究概要

本研究では,近年交通行動分析においてその理論的優位性から適用が一般的になってきた「非集計行動モデル」に対して,新たな調査手法である「個人の繰り返しデータ」を用いて,その理論的・実用的展開を図るものである.
まず,個人の繰り返しデータの中で,実際の行動結果のデータであるRPデータと仮想の状況における選好意思表示であるSPデータの利害損失を整理し,両データの長所を利用したモデリングを開発した。この手法は,RPデータだけからでは推定できないパラメータの同定,統計的有効性の増大,SPデータに含まれるバイアスの除去,という3つの特徴を持つものである。さらに,これらを個人における繰り返しデータに特徴的な「状態依存性」及び「系列相関」という2つの性質を考慮したモデリングを開発した。
昨年度に収集した交通機関選択に関するRPデータとSPデータを用いて,この手法で開発したモデル推定を行い,従来の手法との予測結果の違いを分析市,本手法の有効性を検証することができた。
次に,個人の複数時点の行動結果を記録したパネルデータを用いて,個人の動的行動変化特性と嗜好の異質性を取り入れたモデル構造を開発した。この手法は,マーケティングサイエンス分野で開発されている「潜在クラスモデル」の考え方を取り入れたものである。ここで開発した方法論に基づき,現在収集中の買物先選択行動のパネルデータを用いてモデル推定し,いくつかのモデル構造を比較分析した。これにより,パネルデータは行動の動的な変化特性を捉えるのに有効であるだけでなく,個人の嗜好の異質性を捉えるためにも極めて有効であることが検証された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 森川高行・田中小百合: "RP/SP融合推定法における系列相関のモデル化" 土木計画学研究・講演集. No.17. 97-100 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 佐々木邦明・森川高行・杉本直: "潜在セグメントを考慮した動的な休日買い物目的地選択分析" 土木計画学研究・講演集. No.17. 43-46 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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