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超音波を用いたフレッシュコンクリートの品質管理に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06750615
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 建築構造・材料
研究機関九州大学

研究代表者

小山田 英弘  九州大学, 工学部, 助手 (80233625)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード横波超音波 / 伝播速度 / 吸収係数 / 動的せん断弾性係数 / 動的せん断粘性係数 / 混和剤 / 高流動コンクリート / 凝結過程
研究概要

コンクリート及びモルタル試験体中を伝播する横波超音波の伝播速度と吸収係数により,動的せん断弾性係数と動的せん断粘性係数を算出し物性の評価を行い以下のような成果が得られた.
・同水セメント比のコンクリート試験体とモルタル試験体について行った実験では,動的せん断弾性係数は打設後数時間までは骨材量が多く,単位水量の小さいコンクリートの方が大きな値となり,モルタルとは変化の様相が異なり,打設後5時間前後の水和が始まる頃からのその変化の差が小さくなり,24時間後にはほぼ同じ値となる.一方動的せん断粘性係数は,24時間後も大きな差が残る.これは吸収係数の値がコンクリートとモルタルでは大きく異なることによるもので,吸収係数が明らかに骨材の影響を受けるものである.
・粗骨材最大粒径を変化させたコンクリート試験体について行った実験では,吸収係数が打設後初期において,粗骨材粒径が大きいほど大きい値を示し,動的せん断弾性係数及び動的せん断粘性係数には大きな違いが見られないことから粗骨材最大粒径に違いによる影響は吸収係数に見られる.
・高性能AE減水剤が及ぼす影響について行った実験では,吸収係数及び動的せん断粘性係数をに大きな差が生じ,高性能AE減水剤を用いる高流動コンクリートの物性評価が適用可能である.
・水セメント比が異なるモルタル試験体について行った実験では,吸収係数,動的せん断弾性係数及び動的せん段粘性係数いずれも打設直後は変動が大きく,打設後1時間前後に変曲点があり,水セメント比が小さいほど変曲点を示す時期が遅くなる.併せて行ったフロー試験とも対応する.
以上より,吸収係数,動的せん断弾性係数及び動的せん断粘性係数は粘弾性的挙動を把握するのに適しており,凝結過程におけるコンクリート物性性状を明確に表すことが分かった.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 濱崎 仁: "超音波によるコンクリートの物性値の算定及び評価法に関する基礎的研究(その1.硬化コンクリートおよびモルタルに関する実験)" 日本建築学会研究報告 九州支部. 第35号1. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 清原 千鶴: "超音波によるコンクリートの物性値の算定及び評価法に関する基礎的研究(その2.フレッシュコンクリートおよびモルタルに関する実験)" 日本建築学会研究報告 九州支部. 第35号1. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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