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ハギア・ソフィア大聖堂のドームの耐震強度に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06750617
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 建築構造・材料
研究機関宮城工業高等専門学校

研究代表者

青木 孝義  宮城工業高等専門学校, 建築学科, 講師 (10202467)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードハギア・ソフィア大聖堂 / スレイマニエモスク / ミナレット / 常時微動 / 振動特性
研究概要

本研究は、トルコのイスタンブールにあるハギア・ソフィア大聖堂を対象に設定し、1)常時微動測定結果に基づく大聖堂全体の振動特性の分析と調査結果のデータベース化、2)弾塑性シェル要素および立体要素を用いた固有値解析、地震応答解析プログラムの開発と有限要素法による静的・動的構造解析システムの構築、3)数値解析モデルの設定、4)目地(モルタル)を含んだレンガ、石のヤング係数の同定、5)静的および弾性地震応答解析を行った。以下にその成果を示す。
1.ミナレットの固有振動数が約1Hzであることをあきらかにし、常時微動測定結果と有限要素法による固有値解析結果の比較により、目地(モルタル)を含むレンガと石のヤング係数を同定するとともに、弾性地震応答解析により崩壊最小加速度が中震に相当する20から31galの間にあることをあきらかにした。
2.固有値解析により中央のメインドームの固有振動数を約10Hzと推定した。
3.中央のメインドームの荷重が東西方向では半ドームを介してセカンダリ-ピアへ、南北方向ではダブルアーチ、ペンディンティブを介してメインピアとバットレスピアへ流れていることをあきらかにした。
4.ペンデンティブの腰積みは中央のメインドームからの推力をバランスよく2方向の大アーチやペンデンティブに伝達するために重要な役割を果していることをあきらかにした。
BC2世紀のウィトル-ウィウスけいち建築書や15世紀のアルベルティ建築論に基づきモルタルの構成材料を分析を行うとともにモルタルの強度を推定するために材料実験を行っている。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 青木孝義: "ハギア・ソフィア大聖堂を中心とする歴史的建築物の常時微動測定に基づく振動特性" 構造工学論文集. 49B. 87-98 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 青木孝義: "ハギア・ソフィア大聖堂の常時微動測定(その3ミナレットの固有振動数とレンガ,石のヤング係数)" 日本建築学会大会梗概集. B. 1135-1136 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 畠山博明: "ハギア・ソフィア大聖堂の常時微動測定(その4ミナレットの耐震性能)" 日本建築学会大会梗概集. B. 1137-1138 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 滝 雅美: "ハギア・ソフィア大聖堂のドームの構造特性(その1全体的構造特性からみたペンデンティブの腰積みの役割)" 日本建築学会大会梗概集. F. 1209-1210 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Takayoshi AOKI: "Vibrational Characteristics of the Minarets in Hagia Sophia and in Suleymaniya Mosque Based on Mrasurement of Micro Tremors" Proc.of the IASS International Symposium. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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