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地方中規模都市における公営住宅団地の建て替えを核にした地域の住環境再編

研究課題

研究課題/領域番号 06750633
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 都市計画・建築計画
研究機関北海道大学

研究代表者

瀬戸口 剛  北海道大学, 工学部, 助手 (20226674)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード公営住宅 / 建て替え / 再生マスタープラン / 地方中小都市 / 地域活性化 / 中心部の再生 / 北海道
研究概要

北海道内の公営住宅再生マスタープランを策定している地方中小都市において、公営住宅の建て替えを市街地再編の戦略として位置づける視点としておおきく以下の2点を得た。
1.地方中小都市における公営住宅団地の敷地の有効性
北海道内において公営住宅再生マスタープランを策定している自治体にアンケートを行ったところ、地方中小都市では公共的な施設に用いるための敷地が不足している場合が多く、公営住宅団地の立地する用地が有用であることがわかった。例えば、地方レベルのためのコミュニティセンターや高齢者福祉施設の建設のために既成市街地内に新規に用地を取得することは困難であり、公営住宅団地の土地に複合的に配置することが有用であることが明らかになった。
2.市街地構造を再編する場合の公営住宅団地の移転・集約の有効性
人口が減少しつつある市町村にとって、都市中心部の活性化のために公営住宅団地の移転・集約は有効である可能性を示すことができた。公営住宅団地は都市中心部よりも郊外部に立地するケースが多く、都市中心部では購買人口が減少するなどして中心商店街の衰退が著しい状態である。そこで、自治体内に分散する公営住宅団地を移転・集約して、都市中心部に再配置しなおすことで、中心商店街の活性化を図ることができると考えられる。このことは幕別町などいくつかの自治体担当職員に対するヒアリングより、可能性が明らかになった。ただその場合に問題となる点は、中心部での公営住宅団地用地の確保にある。これには2つの解決策があげられ、一つは散発的に抜けていく中心商店街の店舗の敷地を、残存する店舗の集約と併せて早急に集約する手法が必要であり、いま一つは小規模の敷地を逐次買収して公営住宅団地として整備する手法の整備が望まれる。本研究では、公営住宅の再生プログラムを考え合わせると、後者の考えにもとづく手法を早急に整備する必要があることを明らかにした。
なお、本研究の成果は、千歳市や幕別町における策定プランにおいて反映されている。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 瀬戸口剛: "公営住宅団地と周辺住宅地の住み替えに関する研究" 日本都市計画学会学術研究論文集. NO29. 427-432 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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