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土御門烏丸内裏の造営に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06750664
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 建築史・意匠
研究機関湘北短期大学

研究代表者

平山 育男  湘北短期大学, その他部局等, 講師 (50208857)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード天皇御所 / 上皇御所 / 土御門烏丸殿 / 白河上皇 / 鳥羽上皇 / 里内裏
研究概要

永久元(1117)年に建立された土御門烏丸内裏を模した天皇御所として内裏外に設けられた初例であるが、前後の事情を考察するとこの御所の建立を強力に推し進めたのは白河院であることが判明した。以下、白河院政期における白河院と天皇御所(特に土御門烏丸殿)との関係で、明らかとなった点を列挙する。
1)白河院にとって院近臣受領が内裏以外に天皇御所を造営することは、鳥羽天皇践後の一貫した方針で、殿舎の形式を内裏躰とすることも大炊殿依頼の懸案であったが、土御門烏丸殿の完成に至りようやくそれが実現したものと考えられる。
2)白河院が内裏以外の邸宅を天皇御所と定めたのは、鳥羽天皇を外部勢力から守るためで、白河院は上皇御所を天皇御所の近隣に設けることにより、政を見守る形態、即ち院政をより可能にしたと言える。
3)白河院が天皇御所の殿舎を内裏に模した内裏躰による造営を推進したのは、土御門烏丸殿を内裏と同格の天皇御所とすることを望んだためと推定される。
即ち、白河院は鳥羽天皇御所として内裏以外の邸宅を内裏躰で造営することを望み、最終的に土御門烏丸殿を造営したが、同殿は従来の内裏に対し、院政という枠組みの中で創成された“内裏"と見なすことが出来よう。また、これにより白河院が鳥羽天皇の後楯となるという、天皇に対する親権を前提とした院政が、殿舎の形式としては合法化され、完成されたものと言える。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 平山 育男: "内裏外に鳥羽天皇御所が建立された理由" 日本建築学会大会学術講演梗概集. 1539-1540 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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