研究実績の大要は、二段焼成によって124超伝導セラミックスを合成する際の生成メカニズムの解折、微構造、超伝導特性の変化を調査し、得られた結果を基に緻密化メカニズムを究明し、その結果を踏まえ、二段焼成の最適パラメーターを案出し、高密度化した124超伝導セラミックスの合成を試みたことである。 具体的研究成果は以下の3点である。 1.TEM、XRDを用い成生メカニズムを解折した結果、123中のCuOは123構子中に存在し、それをアニールすることでCuOは123に取り込まれ、124超伝導セラミックスに変化する。 2.CuOが123に取り込まれる速度は遅く、その90%以上が取り込まれるのには約360時間を要した。 3.この二段焼成プロセスによって124超伝導セラミックスの密度は、理論密度の約50%から約90%へと飛躍的に向上した。
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