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ゾル-ゲル法による高分子フィルムへの無機膜コーティングとゲル膜の特性評価

研究課題

研究課題/領域番号 06750699
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 無機材料・物性
研究機関大阪府立大学

研究代表者

忠永 清治  大阪府立大学, 工学部, 助手 (90244657)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードゾル-ゲル法 / コーティング / 高分子フィルム / 水蒸気透過性 / 紫外線照射 / 3官能アルコキシド / シランカップリング剤 / ナイロン-6
研究概要

ゾル-ゲル法は、各種基板に酸化物薄膜をコーティングする非常に有効な手段であるが、コーティングを行う基板としては、ガラス、セラミックス金属など高温での熱処理に耐えられるものが使われてきており、高分子フィルムのような耐熱性の小さい基板への無機膜のコーティングの研究はほとんど行われていない。本研究ではゾル-ゲル法によって、透明高分子フィルムであるナイロン-6フィルムの酸化物薄膜をコーティングを行い、その特性を明らかにすることを目的として行ったものである。得られた成果を以下に示す。
1.4官能アルコキシドであるテトラエトキシシラン(TEOS)を原料を用いた場合にはコーティング膜はクラックを生じたが、出発原料に3官能アルコキシドであるメチルトリエトキシシラン(MTES)を加えることによってクラックのない均一な薄膜をコーティングできることがわかった。
2.シリカ系薄膜をコーティングしたナイロン-6基板について水蒸気透過速度を測定したところ、コーティングによって透過速度を抑制できることがわかった。組成依存性については、MTESに対するTEOSの比が大きくなるにつれてより抑制できることがわかった。
3.シランカップリング剤であるγ-アミノプロピルトリエトキシシランを加水分解した溶液でナイロン-6基板を前処理し、その後シリカ系のコーティングを行うと、コーティングフィルムとナイロン-6フィルムの密着性が向上した。また、水蒸気透過速度も抑制されることが明かとなった。
4.コーティング薄膜に紫外線を照射することによって、コーティング膜の緻密化が起こり、水蒸気透過速度も若干抑えられることがわかった。また、コーティング膜と基板の密着性がかなり改善された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Tadanaga: "^<27>Al NMR Study of Coordination States of Aluminum-tri-sec-butoxide Dissolved in Diacetone Alcohol" Chemistry Letters. 1994. 1507-1510 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K.Tadanaga: "Precursor Structure and Hydrolysis-Gelation Process of Al (O-sec-Bu) _3 Modified with Ethlacetoacetate" Journal of Sol-Gel Science and Technology. 3. 5-10 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] N.Kamijo: "Soft X-ray XAFS : Local Structure of Mullite Gels from Modified Aluminium-Alkoxides" Journal of Non-Crystalline Solids. 177. 187-192 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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